『ツイン・ピークス』リブート版は製作するべきじゃない!主演カイル・マクラクランが語る

鬼才デヴィッド・リンチがクリエイターを務めた伝説的なドラマ『ツイン・ピークス』でデイル・クーパーFBI捜査官役を演じたカイル・マクラクランが、今も根強い人気を誇る本シリーズをリブートしてほしくないと語っている。

誰も製作するべきじゃない

1989年から2シーズンにわたって放送された『ツイン・ピークス』は、アメリカ北部の田舎町ツイン・ピークスで女子高生ローラ・パーマーの遺体が発見され、その地域で起きていた連続殺人事件と関係があると見たクーパーが捜査に乗り出すが、奇妙で怪しい住人たちに翻弄されることになる。

IndieWireによると、仏カンヌのイベントに参加したカイルが、『ツイン・ピークス』がリブートされたらどう思うかと質問され、「リブート版なんて観たくないし、誰も製作するべきじゃないと思います」と回答。

「“それに触らないで”と言われても触ってしまうんです。再び手を付けずにはいられないんですよ。それが問題です」と述べ、業界はリメイク版やリブート版で溢れ返っていると批判した。

さらにカイルは、リンチのシュールレアリズム的なスタイルと前例がなかった連載式フォーマットが当時は斬新すぎたため、多くのキャストは、すぐに番組が打ち切りになると思っていたと回想している。

「キャスト全員が、どれほど『ツイン・ピークス』が奇妙であるかを認識していたし、シーズン1より先はないだろうと思っていました。毎週放送される映画的な作品になるかもしれないとは思っていましたが、みんなが“デヴィッド・リンチの作品だから参加しなければ”と言っていましたよ」と語った。

カイルはリブート版の誕生を望んでいないようだが、過去のインタビューで、クーパー捜査官役を再演する機会を完全には否定しないと述べていた。

『ツイン・ピークス』は、シーズン2をもって終了した翌年の1992年に映画版『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』が公開され、その25年後となる2017年に、米Showtimeで全18話のリミテッドシリーズ『ツイン・ピークス The Return』が放送された。

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Photo:『ツイン・ピークス The Return』“TWIN PEAKS”: ©Twin Peaks Productions, Inc. All Rights Reserved.