シャーロック・ホームズの物語は映画やドラマや舞台で様々な形で描かれてきたが、また新たな設定の作品が作られるようだ。米Deadlineが伝えている。
宿敵モリアーティも登場
米CWの新作として発表されたのは、『Sherlock & Daughter(原題)』。アメリカ人のアメリアは父親を知らずに育ってきたが、母親が不可解な死を遂げた後で自分の父親が世界的な名探偵のシャーロック・ホームズかもしれないことを知る。そうやって出会ったアメリアとシャーロックは、アメリアの母親の死の謎を追いながら世界的な陰謀と立ち向かうことに。また、二人が本当に親子なのか否かも注目ポイントになるという。
シャーロック・ホームズを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズのリーマス・ルーピン先生役で知られるデヴィッド・シューリス。ホームズ作品としては、シャーロックの妹が活躍するNetflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿2』に以前出演していた。近年は『FARGO/ファーゴ』『ランドスケーパーズ 秘密の庭』『サンドマン』『アートフル・ドジャー』といったドラマに参加。
アメリア役は『アナザー・ライト』のブルー・ハント。そのほかには、ホームズの宿敵モリアーティ役で『BATWOMAN/バットウーマン』のダグレイ・スコットも参加する。本来のホームズの相棒であるワトソンや、家主のハドソン夫人、スコットランドヤードのレストレード警部らおなじみのキャラクターも出てくるのか、気になるところだ。
ショーランナーを務めるのは、『クローザー』『Major Crimes ~重大犯罪課』という犯罪捜査ドラマをクリエイターとしてヒットさせたジェームズ・ダフ。クリエイター・脚本を担うのは、ホラー映画『新・死霊の沼』のブレンダン・フォーリー。
CWのエンターテインメント部門の責任者であるブラッド・シュワルツは、「我々は、誰もが知っている知的財産を元にした、質の高い脚本付き、あるいは脚本なしのオリジナル番組を今後もどんどん作り、幅広い世代にアピールしていきます」と述べている。
英BBCで2010年に始まった『SHERLOCK/シャーロック』の世界的な大ヒットもあって、近年多くのホームズ作品が作られてきた。米CBS『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』や、前述の『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズ、ホームズからの依頼を受けて事件を調べる浮浪者たちが主人公のNetflixドラマ『ベイカー街探偵団』などが続き、そして相棒ワトソンを主人公にした新作ドラマ『Watson(原題)』がCBSで、ホームズをテーマにしたドキュメンタリーがBBCでそれぞれ進められている。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:デヴィッド・シューリス ©JMVM/FAMOUS