2013年に設立されて以来、瞬く間にハリウッドで最も影響力のある製作会社の一つとなったA24。
A24の代表作といえば『ムーンライト』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。さらにアリ・アスター監督による映画『ボーはおそれている』が本日から日本でも劇場公開となる。先日、配信が始まるや否瞬く間に話題となったアニメ『ハズビン・ホテルにようこそ』もA24が手掛けている。
次々に話題作を届けているA24だが、ドラマ作品も粒ぞろい。A24製作のお勧めドラマを米The Gamerが選出しているので、そのうち4作品を紹介したい。
『ユーフォリア/EUPHORIA』
本シリーズはA24製作のドラマシリーズのなかでも、知名度・人気ともにダントツの番組だ。
ティーンエイジャーが薬物依存症やメンタルヘルスの問題に取り組みながら、現代という厳しいレンズを通してZ世代のカルチャーやトラウマが描かれる衝撃作。
視聴が辛くなるようなシーンも所々に登場するが、主人公ルー役のゼンデイヤをはじめとするキャストの演技が絶賛されており、センシティブなテーマに大胆なアプローチで取り組んだ見応えある作品となっている。
『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。
『イルマ・ヴェップ』
米HBO Max(現Max)で製作された本シリーズは、1996年公開の同名フランス映画のハリウッド版リメイク。
キャリアにも恋愛にも幻滅したハリウッド映画スターのミラは、フランスのサイレント映画『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』のリメイク版で“イルマ・ヴェップ”を演じるためにフランスに到着するが、次第に自分と演じるキャラクターの区別がつかなくなっていく──。
優れたキャストと機知に富んだ会話で没入型の体験を楽しめ、イッキ見せずにはいられなくなるシリーズ。『メディア王 ~華麗なる一族~』や『MAD MEN マッドメン』のような、キャラクター主導のドラマシリーズが好き人なら見逃し厳禁の作品だ。
『イルマ・ヴェップ』はU-NEXTにて配信中。
『BEEF/ビーフ ~逆上~』
A24がNetflixとタッグを組んだミニシリーズで、『ウォーキング・デッド』のグレン役で人気のスティーヴン・ユァンが主演。
個人で工事業者を営む労働者階級のダニーと、裕福なアーティストのエイミーの人生があおり運転をきっかけに絡み合い始め、負のスパイラルへ巻き込まれていく様がブラックユーモアを投入しながら切れ味良く描かれる。
とにかく、細かい伏線が散りばめられた脚本が秀逸で、キャストのほとんどがアジア系という点も見どころの一つ。
本作は、第75回エミー賞でリミテッドシリーズ部門の作品賞、ダニー役のスティーヴンが主演男優賞、エイミー役のアリ・ウォンが主演女優賞の3冠を獲得する快挙を成し遂げた。
『BEEF/ビーフ ~逆上~』はNetflixにて配信中。
『THE CURSE/ザ・カース』
エコ住宅を題材にしたリアリティ番組に出演するため、ニューメキシコ州エスパニョーラへ引っ越した新婚カップルが次々に問題に巻き込まれ、夫婦関係が崩壊していく様がシニカルなタッチで描かれる。
米SHOWTIME・Paramount+製作の本シリーズは、ジェントリフィケーション(低所得者層の居住地域を再開発し、その結果として地価が高騰すること)や貞操観念、貪欲さといった様々なトピックに取り組んだコメディ。
これまでのドラマシリーズで目にしたことのなかったような、不可解で忘れられないシーンがあり、The Gamerは「最終話に辿り着くだけでも価値がある」と評している。
エマ・ストーン主演の『THE CURSE/ザ・カース』は、U-NEXTにて本日2月16日(金)より配信開始。
(海外ドラマNAVI)
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