ドラマ視聴者にとって、お気に入りのシリーズの新作が始まるまでの時間はとても長く感じられるものだが、残念ながら現時点で2025年までおあずけが見込まれるシリーズがある。これには、昨年行われた全米映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟（SAG-AFTRA）と映画テレビプロデューサー同盟（AMPTP）間のストライキによって製作が延期されたことが大きく関係している。
米Screen Rantは現時点で2025年の配信を見込んでいるNetflixシリーズを6作品ピックアップ。すべての作品が正式にリリース日を発表しているわけではなく、過去シーズンの製作スケジュールから推測しているものも含まれる。
『ジニー＆ジョージア』
自由奔放な若き母親ジョージアと、二人の子どもたちの関係を描くNetflixオリジナルドラマ『ジニー＆ジョージア』。現在はシーズン２まで配信されており、シーズン４までの更新も決定。しかし、ストライキの影響によりシーズン3の製作はまだ始まっておらず、シーズン1と2の間に2年間の待ち時間があったことを考慮すると、シーズン3の配信は2025年になる可能性がありそうだ。
『ヴァージンリバー』
ロビン・カーによる同名小説をドラマ化。ロサンゼルスからカリフォルニア州の田舎町ヴァージンリバーに引っ越してきた看護師メルを主人公に、彼女がつらい過去を乗り越えて、人生をやり直そうと奮闘する物語。2023年9月にシーズン5（パート1）が配信されたが、それに先駆けて5月にはシーズン6への更新が発表されていた。しかし、ストライキの影響により製作が遅れ、撮影は2024年5月まで続く見込み。脚本のリチャード・ケリーは、「2025年まで、Netflixに『ヴァージンリバー』が戻ることはない」と述べている。
『ウィッチャー』
ゲーム化もされたアンドレイ・サプコフスキのファンタジー小説シリーズがベースのファンタジー・アクション・アドベンチャー『ウィッチャー』。シーズン4は、2023年9月から撮影が始まる予定だったが、ストライキにより2024年まで延期となった。情報によると、現時点では2024年3月に撮影が始まり、2024年10月まで続く予定とのことで、配信開始は2025年まで延ばされそうだ。
『ONE PIECE』
尾田栄一郎氏の大人気漫画を原作とし、伝説の財宝「ワンピース」を探す海賊たちを描く『ONE PIECE』。2023年8月31日より配信がスタートし、Netflixの記録を塗り替える大ヒットを記録。2週間後には続編の製作も決定したが、ストライキにより製作は遅れをとっている。ドラマを手掛ける米の制作会社Tomorrow Studiosのベック・クレメンツ社長は、シーズン2の配信は撮影終了から「1年〜1年半後」くらいまでかかる（＝2025年になる）だろうと語っている。
『ウェンズデー』
世界的な人気を誇る映画『アダムス・ファミリー』に登場する長女ウェンズデーを主人公に描く、異色の推理ミステリードラマ『ウェンズデー』。2022年11月に配信が始まると瞬く間に大ヒットし、シーズン2への更新も決まったが、ストライキにより製作は延期された。当初の予定では2023年末には撮影が始まる予定だったが、現在は4月開始を視野に入れており、撮影地についても、シーズン1のルーマニアからアイルランドへと変更されるという。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
大ヒットSFアドベンチャードラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、パンデミックの影響によりシーズン3とシーズン4の間隔が大きく開いたが、最終シーズンとなるシーズン6の撮影もストライキにより延期せざるをえず、新シーズンが配信されるのは2025年後半から2026年初頭あたりになりそうだ。長年Netflixで最も人気のある番組のひとつであり続けている『ストレンジャー・シングス』だが、キャストたちがこのドラマをきっかけに大ブレイクしていることでスケジュールの調整が厳しくなっているのも制作が遅れる要因のひとつとなっているという。
（海外ドラマNAVI）
★『ストレンジャー・シングス 未知の世界』を今すぐ視聴する★
Photo:『ジニー&ジョージア』AMANDA MATLOVICH/NETFLIX／『ヴァージンリバー』COURTESY OF NETFLIX／『ウィッチャー』Netflix／『ONE PIECE』CASEY CRAFFORD/NETFLIX／『ウェンズデー』VLAD CIOPLEA/NETFLIX／『ストレンジャー・シングス 未知の世界』Courtesy of Netflix
