オスカー俳優のデンゼル・ワシントンが主演した2010年の映画『ザ・ウォーカー』。同作の主人公の若かりし頃を描く前日譚ドラマが制作されることが分かった。米Deadlineが伝えている。
世紀末、本を持って歩き続ける男の目的は…
映画は、文明が崩壊した終末世界のアメリカ大陸を舞台に、世界に一冊だけ現存する本を持って歩き続ける謎めいた男イーライの姿を描く。イーライは次々と現れる襲撃者を倒しながら、心の声に導かれるように西へと歩みを進めるが…。
監督を務めたのは、ジョニー・デップ主演映画『フロム・ヘル』のアレン&アルバート・ヒューズ兄弟。イーライ役のデンゼルのほかには、ゲイリー・オールドマン(『窓際のスパイ』)、ミラ・クニス(『ザット '70s ショー』)、レイ・スティーヴンソン(『スター・ウォーズ:アソーカ』)、ジェニファー・ビールス(『Lの世界』)、マイケル・ガンボン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、マルコム・マクダウェル(『時計じかけのオレンジ』)らが出演していた。
主人公イーライの若かりし頃を描く前日譚ドラマでは、映画版で脚本を執筆したゲイリー・ウィッタがクリエイター・脚本・製作総指揮を兼任し、ヒューズ兄弟も制作総指揮に名を連ねる。なお、映画版の配給を担当していたワーナー・ブラザースは前日譚ドラマには関わらないと見られている。
映画は核戦争によって多くの生命が死に絶えてから約30年後という設定だったが、情報筋によれば前日譚ドラマは映画版のおよそ30年前ということなので、核戦争が起きるところ、あるいは起きた直後を描くことになるようだ。
若きイーライを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役で知られるジョン・ボイエガ。これまで『24 TWENTY FOUR リブ・アナザー・デイ』『LAW & ORDER:UK』『スモール・アックス』といったドラマに出演したことはあるものの映画を主戦場としてきた彼が、デンゼルから引き継いだ役をどのように演じるのか、期待したい。
ちなみに、デンゼルが主演した映画がドラマ化されるのはこれが初めてではなく、ジェフリー・ディーヴァーの人気小説を原作とした『ボーン・コレクター』や、1980年代のドラマを元にした『イコライザー』がドラマとしてよみがえっている。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline