『メディア王』セーラ・スヌーク、キャリア初期に言われた映画関係者の辛辣な発言を明かす

米HBOの秀作ドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』のシヴォーン・“シヴ”・ロイ役で第75回エミー賞ドラマシリーズ部門の主演女優賞を受賞したセーラ・スヌークが、俳優キャリアの初期に言われた映画関係者の辛辣な発言を明かした。

「自分ではない人物にならなければ」

英The Sunday Timesのインタビューに応じたセーラが、キャリアの初期に言われた言葉に傷ついた体験を振り返っている。セーラは某映画の役に起用された際、キャスティング・ディレクターから、「あなたは無名だから本当は要らないけど、監督と脚本家はあなたがこの役に向いていると考えているから、市場価値を生み出せるようにあなたの全てを変えていきます。歯を白くして髪を黒くして、瘦せられるようにパーソナル・トレーナーをつけて、その役に見えるようにしますから」と言われたと打ち明けている。

酷いこと言われながらも、「成功するためには、自分ではない人物にならなければならない」と考えたセーラは、その条件に同意したとのこと。またセーラは、ほんの少しだけチョコレートケーキを食べたとして、キャストやスタッフの前で映画プロデューサーに叱責されたこともあったという。その時は衣装デザイナーが間に入って、「食べても大丈夫」だと励ましてくれたそうだが、それでも当時を振り返ったセーラは、「その過程で、私は心の中で死んでいきました。自分で決断できないようにするために女性を子どものように扱うなど、なぜ人間は女性にそのようなことをするのでしょうか?」とコメントを続けた。

俳優キャリアの初期に、「無名だから」という理由で不当な扱いに耐えなければならなかったというセーラだが、『メディア王』の熱演により、ゴールデングローブ賞TVドラマ部門主演女優賞を2度も受賞。ここ近年は、映画『私というパズル』や『カンガルーたちの渓谷』、『ラン・ラビット・ラン』などに出演し、ビッグスクリーンでも大活躍中だ。

『メディア王 ~華麗なる一族~』シーズン1~4はU-NEXTにて配信中。

参照元:Variety

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