『ブラックリスト』ついに完結!今だから振り返る10年間の衝撃展開・衝撃シーン10選

米NBCにて2013年より続いてきたジェームズ・スペイダー主演の大ヒットドラマ『ブラックリスト』が、ついにシリーズ最終回を迎えた。日本でもスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて、2023年12月19日(火)に最終回が放送されたばかり。スーパー!ドラマTVではさらに12月31日(日)にファイナルシーズンのベスト・エピソード放送が予定されている。ということで、『ブラックリスト』の完結に合わせて、今回は全10シーズンの振り返りとして衝撃的な展開や衝撃的なシーンを挙げてみたい。(※本記事は『ブラックリスト』各シーズンのネタバレを含みますのでご注意ください)

シーズン1第1話から怒濤の展開!そしてラストにトムの秘密が!!

ブラックリスト

2013年に始まった『ブラックリスト』では冒頭から、国際的な最重要指名手配犯レイモンド・レディントンがFBIに自ら出頭したと思えば、FBI新人捜査官エリザベス・キーンをパートナーとして犯罪者たちの逮捕に協力を申し出るというストーリー、テレビドラマの枠を越えた迫力のアクションシーンなど、第1話からグイグイと視聴者を惹きつける展開のオンパレード。その中でも、幸せな日常として描かれていたエリザベスと夫トムとの生活にもブラックリスター(レイモンドの持つブラックリストに載る犯罪者)の魔の手が迫り、トムが刺されて生死をさまようというショッキングなシーンもあった。そして、やっと事件が解決したかと思わせておいてのラストシーンにて、トムにも秘密が提示されるというまさかの展開は驚きだった。

FBI捜査官エリザベスが司法長官殺害容疑で逃亡犯に!

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シーズン2後半で、エリザベスが上院議員暗殺の濡れ衣を着せられ、さらには黒幕である司法長官を殺害したことでFBIの指名手配犯となり、シーズン3ではレイモンドとともに逃亡しながら世界を裏から操る秘密組織“結社”との戦いが描かれた。それまで正義のためにブラックリスターたちと戦ってきたFBI捜査官エリザベスが、一転して指名手配犯としてFBIから追われる身となり、FBIでパートナーだった捜査官のドナルド・レスラーがエリザベス逮捕の指揮を執るというスリリングな展開が繰り広げられた。

チームレッドでも人気のミスター・キャプランが裏切り者に!?

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数々のブラックリスターの中でも特に人気キャラクターなのが“掃除屋”ミスター・キャプランだ。チームレッド(レイモンドが信頼する仲間)の中でもデンベ・ズマと肩を並べるほどの片腕的存在で、レイモンドとエリザベスの過去を知る数少ない存在。そんな彼女は、シーズン3でレイモンドを騙してエリザベスの死を偽装したことを発端として、シーズ4第2話で裏切りを許せないレイモンドに頭を撃たれて殺された。しかし、実は生きていたミスター・キャプラン! レイモンドと彼の犯罪帝国に対する最強の敵となるも、最後にはレイモンドへの愛情を示しながら自殺する(シーズン4第22話)という記憶に残る名脇役だった。

実に200人弱ものキャラクターが登場!衝撃のブラックリスターたち

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『ブラックリスト』の面白さの一つといえば、犯罪コンシェルジュであるレイモンドがFBIへ提供する数々のブラックリスターたちだ。死体始末の専門家で、化学薬品により死体をドロドロに溶かすシュチューメイカー(シーズン1第4話)や、人間に虫の卵を飲ませ、体内で孵化した虫に内臓を食いちぎらせるジェネラル・シロー(シーズン6第7話)といった視聴者の印象に残る数々の名場面を作り上げてきた人気のブラックリスターたち。個人的には、男性に骨盤を移植して子どもを産ませるというハンナ・ヘイズ(シーズン7第7話)が衝撃的なブラックリスターだった。200人近くものブラックリスターたちが登場する本作だけに、スーパー!ドラマTVの『ブラックリスト』特設サイトhttps://theblacklistjp.com/)の「ブラックリスター一覧」で気になるブラックリスターを見つけて見返してみるのも楽しいはずだ。

不慮の殺人から急転落!レスラーは曇らせ担当??

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レイモンドが出頭する以前から、レイモンド担当だったFBI捜査官のドナルド・レスラー。優秀で真面目なFBI捜査官として全10シーズンにレギュラー出演するなど本作の人気キャラクターの一人でもある。そんなレスラーが、大統領付き国家保障アドバイザーのヒッチンを誤って殺してしまった(シーズン4第22話)ことから、次々とトラブルに巻き込まれていくことになってしまう。彼女が殺されたり(シーズン1第16話)、洗脳されて暗殺者に仕立てられたり(シーズン4第19話)、さらには少年時代に父親を殺した悪徳警官を復讐で殺していたり(シーズン7第17話)と、もともと酷い目に遭ってきた彼だが、ついにはエリザベスと愛し合えたと思った直後に彼女が死んで、薬物依存症になってしまうのだった。ある意味で、レスラーは『ブラックリスト』の曇らせ担当なのかもしれない。

スピンオフの主人公にもなったトムが死亡!

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紆余曲折を経てエリザベスと娘アグネスとの幸せな家庭を手に入れたトムだったが、ミスター・キャプランから受け取った人骨の秘密をついに明かしたと思った矢先、エリザベスを守るために殺されてしまうという衝撃的な展開が起こる(シーズン5第8話)。『ブラックリスト』のスピンオフ『ブラックリスト リデンプション』では主人公も務めたキャラクターだけに、「また死を偽装していて、どこかで生きていたりするんでしょ?」と思いきや、本当に死亡していたというショッキングな展開だった。

ブラックリストNo.1はまさかのエリザベス・キーン!

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製作総指揮のジョン・アイゼンドレイスによると、ブラックリスターたちの順番は基本的に凶悪度順だが、シーズン6以降ではすでに上の方の番号が取られていて使えないという状況からランダムになっているものの、トップ5はランダムではなく決まった人物になっているという。そのNo.1は視聴者にとってもずっと気になる存在となっていたが、シーズン8第4話でついに明かされた。母親のカタリーナ・ロストヴァをレイモンドに殺されたことで(実はカタリーナではなかったとのちに語られるのも衝撃だったが)、レイモンドへの復讐に燃えるエリザベス。そのことで主人公でもある彼女がブラックリストNo.1になるというのは、まさしく衝撃的な展開だった。

主人公のエリザベスが物語の半ばで死を迎える

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エリザベスに対して、ブラックリストと犯罪帝国を引き継がせる条件についてレイモンドから提示されたのが、レイモンド自身を殺すことだった。熟考の末にエリザベスがレイモンドに引き金を引く瞬間、彼に復讐しようとしていたタウンゼントの手下にエリザベスが殺されてしまう(シーズン8第22話)。まさかの主人公が物語の半ばで死んでしまうという衝撃的な展開だった。過去にはシーズン3第18話で、エリザベスがレイモンドから離れるために死を偽装するという視聴者すらも驚かせる展開があっただけに、今回も実は生きているのでは?と思う視聴者も多かっただろうが、シーズン9以降も登場せずに本当に死を迎えていた。

レイモンドに牙をむくブラックリスターたちの反撃

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エリザベスの死の黒幕であったチームレッドのヤミ弁護士マーヴィン・ジェラード。レイモンドにその事実を知られたことで死を決意し、レイモンドが犯罪者の情報を売り渡していたとシーズン1第3話に初登場したブラックリスターのウージンに伝え、レイモンドに対抗するための協力者となるブラックリスターの名前のリストを渡す(シーズン9第22話)。それによりシーズン10では、ウージンをリーダーとしたブラックリスター連合がレイモンドへ反撃開始。フリーランサー(シーズン1第2話ほか)、レイモンドの師匠ロバート・ヴェスコ(シーズン6第13話ほか)といった懐かしのブラックリスターが続々と登場し、レイモンドがピンチに陥るという、今までとは真逆の展開が巻き起こった。

レイモンドとは何者なのか?二転三転するその正体は??

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かつて海軍将校だったレイモンドがなぜ最重要指名手配犯となったのか? なぜエリザベスをそこまで助けるのか? 本作のメインテーマの一つがレイモンドとは何者なのかということだ。全10シーズンの中で、エリザベスの父親と明かされるも、本物のレイモンドではなく、実はエリザベスの母親カタリーナの幼なじみイリヤであることが判明したと思えば、実はイリヤは別に存在。その正体は二転三転し、謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられてきた。果たしてレイモンドの正体とは? ファイナルシーズンにてどのようなことが明かされるのか、すでに視聴した方はいると思うが、未視聴の方は長きにわたる『ブラックリスト』の結末をぜひスーパー!ドラマTVの年末放送で見届けてほしい。

(選・文/豹坂@櫻井宏充)

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