マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気キャラクター、“いたずらの神”の異名を取るロキを主人公にしたドラマ『ロキ』。待望のシーズン2がDisney+(ディズニープラス)にて配信スタートするや否や、視聴者数で記録的な数字を打ち出している。そんな本作は、もともとは本格的なマルチバースの戦いになるはずだったと、プロデューサーが語った。米CBRが報じている。
マルチバース全面戦争を描くのは時期尚早?
『ロキ』で製作総指揮を務めるケヴィン・R・ライトが、シーズン2ではもともと、シーズン1のフィナーレで予告されたマルチバース戦争が描くつもりだったと明かした。米Den of Geekの取材に応じたライトは、『ロキ』シーズン2で"本格的なマルチバース戦争"を描くことをちょっとだけ検討したという。
「バージョンの一つとして、マルチバースの全面戦争を思い描いていた。でも、それは完全に間違っているような気がした。まだ手に入れてもない何かを飛び越えて進んでいると感じたんだ」
結局、その代わりに制作側は「ロキとシルヴィというキャラクターの対立という、シーズン1で描いていたものにそのまま集中することにした。ラストでハンターB15とTVAエージェントのメビウスが出てきた瞬間だ」と説明したライトは、さらにこう続ける。「彼らは大きな決断を下したばかりだが、TVA(時間変異取締局)では今何が起きているのか。TVAの全員が賛成しているのか? おそらく、これほど急進的なことには賛成していないだろう。TVAは、自分たちが変異体と分かったらどうなるか? ロキがメビウスを見つけたら何から話すか? これらすべてはMCUに大きな結果をもたらすだろうが、これは我々の物語であり、我々がシーズン1で始めた物語だ」
ジョナサン・メジャース(『クリード 過酷の逆襲』)演じる征服者カーンの変異体である"在り続ける者(He Who Remains)"は、『ロキ』のシーズン1フィナーレに登場。MCUでは今年2月に日本でもお披露目された『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のヴィランとして姿を見せていたカーンは、同作で1900年代初頭の発明家ヴィクター・タイムリーを含む複数の変異体として出てきた。これまですべてのカーンの変異体を演じてきたジョナサンは、プライベートでは軽犯罪の暴行とハラスメントの疑いで起訴され、今月25日(水)に法廷に出廷することになっている。一部のファンは、マーベルが彼の法的トラブルを受けて、特定のシーンを書き換えてジョナサンを排除するのではないかと仮定していたが、ライトはシーズン2に変更する予定はなかったと説明した。「それはない。みなさんも私も同じ状況だと思うが、この件がどうなるか今の時点では何とも言えないからだ」と彼は述べている。
『ロキ』シーズン2はまた、マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマとして初めて追加撮影が行われなかった作品でもあり、これは2022年10月に撮影が終了した後、キャストとスタッフが再撮影のために再び集結することがなかったことを意味する。
シーズン1に続いて全6話の『ロキ』シーズン2は、Disney+(ディズニープラス)にて順次配信中。(海外ドラマNAVI)
Loki executive producer Kevin Wright reveals that the second season of the Disney+ series almost featured a "full-on multiversal war." https://t.co/HePpSGJ2xu pic.twitter.com/QeXFrJVyv6
— CBR (@CBR) October 16, 2023
参考元:米CBR
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