正式な記念日である9月を前に、イタリアで開催されたグローバル・シリーズ・フェスティバルにて、生誕60周年を迎える『スター・トレック』フランチャイズを祝う盛大なイベントが7月8日(水)の夜に行われた。数週間後にシーズン4のプレミアを控える『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』からは、アンソン・マウント、レベッカ・ローミン、セリア・ローズ・グッディングが出席。さらに『スター・トレック/ヴォイジャー』や『スター・トレック:ピカード』のセブン・オブ・ナイン役で絶大な人気を誇るジェリ・ライアン、そして映画『スター・トレック2/カーンの逆襲』や『スター・トレックVI/未知の世界』を手がけた監督ニコラス・メイヤーも同席し、華やかなキャスティングとなった。
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『スター・トレック』60周年の祝祭がイタリアで開催!
正式な記念日である9月を前に、イタリアで開催されたグローバル …
ジェリ・ライアンが振り返る、セブン・オブ・ナインの衣装とバイセクシュアル設定の裏側
イベントでは、ジェリが『ヴォイジャー』時代に着用していたタイトな衣装について言及する場面があった。あのキャットスーツは少しやりすぎで奇妙だっただけでなく、ライトや素材のせいで文字通り物理的な問題が生じるシロモノだったという。それが大ごとになり、必要以上に問題視される原因にもなってしまったと振り返る。
しかし、一度キャラクターに入り込んでしまえば、セブンは『ヴォイジャー』の時点ですでに幅広いファン層から受け入れられていた。特に多くのニューロダイバージェントの人々が彼女に深く共感したという。ジェリは「私の息子も自閉症スペクトラムなので、その反響には本当に心を打たれました。私にとって非常に意味のあることだったのです」と語る。長年にわたり、ファンからは「社会的なスキルを身につけ、他者とどう関わるかを模索する姿は自分自身の旅のようだった。セブンに本当に救われた」という声が多数寄せられたという。
その後、セブンのセクシュアリティは『ピカード』においてより流動的なものになり、ジェリはその変化を心から歓迎した。実はこの特性は、もともと90年代の初期設定の一部だったものの、当時は描かれることがなかった要素だった。
「セブンにはすでに非常に多くのLGBTQ+の視聴者がついていました。だから『ピカード』が彼女を公式設定としてクィア、そしてバイセクシュアルのキャラクターとして描いたことは、コミュニティを大いに受け入れることになり、多くの人々が感謝しているのを耳にしました」
「私が最初に起用された当時、『ヴォイジャー』のショーランナーの一人だったジェリ・テイラーが、セブンをバイセクシュアルにしたいと考えていたようなのです。私はずっと後になるまで知らなかったのですが。セブンは始まりにおいては人間ですらなく、社会で生まれ育ったわけでもないため、セクシュアリティや社会的規範に対する先入観が一切ないはずで、それを表現するには完璧なキャラクターでした。しかし、当時は今とは大きく異なる時代であり、放送局にそこまで受け入れる準備ができていなかった。そのため、彼らは実行に移すことを恐れてしまったのです」
パイク船長のスーパーパワーと、セットにキッチンが導入された瞬間
2019年にアンソンが『スター・トレック:ディスカバリー』に出演したとき、彼は自分がまったく新しいキャリアの局面へと乗り出しつつあるとは夢にも思っていなかった。熱狂的なファンが世界中にいるが、彼自身は静かな自信に満ちたパイクとはかなり違っていると感じているようだ。
「妻に言わせれば、私はリーダーシップについてほとんど何も分かっていません。ボーイスカウトでシニア・パトロール・リーダーをやったくらいです」と冗談めかして笑う。しかし、この役を演じる中でリーダーシップについて膨大な量を学んだという。
撮影が始まる前、ショーランナーのアキヴァ・ゴールズマンやヘンリー・アロンソ・マイヤーズと対話をする中で、アンソンが事前に知っていたパイクの情報は極めてわずかだった。その数少ない要素として、こう提案したという。
「乗組員の一人が相談に来たとき、パイクはデスクの上にある他のものをすべて脇に押しやり、その人物に100パーセント集中します。なぜなら彼は、自分の最大の武器が乗組員であることを理解しているからです。彼のスーパーパワーがあるとするならば、それは乗組員を一つの大きな知性へと変えること。というのも、パイクの公にできない秘密は、なぜ自分が船長に選ばれたのか確信が持てていないということだからです」
するとその時、アキヴァが唐突に「船長のテーブルでの夕食の風景が目に浮かぶな」と言い出した。アンソンが驚いていると、それが一つのアイデアをひらめかせた。「どの船長も一つだけ特別な要望が許されますよね。馬を連れてくることはできないけど、キッチンを手に入れるというのはどうでしょう?」
その瞬間、アキヴァとヘンリーは「今すぐデザイナーのジョナサン・リーに電話して、君にキッチンを用意する」と言い、あの特徴的な設定が生まれたのだという。
「それこそが、アキヴァやヘンリーとの間にあるリーダーシップの形なのです。彼らは自分たちの職人技に絶大な自信を持っているので、よく私たちのところへやってきてアイデアを出してくれ。一番いいアイデアの勝ちだと言います。自分の領域を過剰に守ろうとは全くしません。すべてが対話でした。私たちがミュージカルのエピソードを提案したら実現し、パペットのエピソードを提案したらそれも与えられ、フィルム・ノワールを提案したらそれも叶いました。ショーランナーたちの姿を見ることで、本当に多くのことを学びました」
ウーナとウフーラが体現する本物の多様性
『ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン4の撮影と、映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でのミスティーク役の再演という多忙な1年を過ごしてきたレベッカ・ローミン。彼女は自身のキャラクターであるウーナ・チン=ライリー(ナンバーワン)が、シリーズが終わりに近づいている今、ようやくその翼を広げ始めていると考えている。
「軍法会議から無罪放免となった今、彼女は自分らしく生きています。ウーナがより自由な空間で、より多くのリーダーシップ的な役割を求め、惑星でのミッションを率いるために多くの時間を費やす姿を目にすることになります」と指摘する。
パイクと同様に、オリジナル版のパイロットでメイジェル・バレットが演じたナンバーワンは物語の中心人物だったが、当時のNBCの幹部たちは彼女を受け入れる準備ができていなかった。
「テスト試写の観客や幹部たちは、女性が指揮を執る立場になれるとは信じていなかったそうです。だから彼らはその設定をボツにした。私たちが60年後になって、ようやくこれらのキャラクターを具体的に肉付けできるようになるまでに、これほど長い時間がかかったのです。歴史上、最も長いパイロット版からシリーズ化へのジャンプと言わざるを得ません。ロッデンベリーの本来のビジョンに沿って、私たちは今、ようやくエンタープライズのブリッジの乗組員を多様性に富んだ集まりにすることができたのだと思います」
一方、『スター・トレック』の伝承における二つの大黒柱であるスポックとウフーラは、レナード・ニモイとニシェル・ニコルズによって演じられ、伝説のシリーズからJ・J・エイブラムスの映画版リブート、そして『ストレンジ・ニュー・ワールド』へと受け継がれてきた。
その責任の重さは、セリア・ローズ・グッディングにとっても身に染みている。彼女による若きウフーラの描写は、彼女のキャリアにおいてまだ2つ目のプロの仕事にすぎない。
「私たちの番組について本当に感謝しているのは、それが前日譚であるということです。私たちは皆、ニョータ・ウフーラ中尉のことを知っています。彼女は何十年もの間、アイコニックな存在であり続けてきました。そして私たちの番組ができることは、その始まりを確立することです。このウフーラが魅力的だったのは、彼女がまだ完成された姿ではないということ。はるかに内省的で、自信がなくて、理屈っぽく、深刻なインポスター症候群に対処しています。ウフーラを人間味のあるキャラクターにすることは本当に重要でした。60年代当時、黒人女性には自分らしく十分に生きるための空間や機会が与えられていませんでした。過去の歴史にあまりにも囚われすぎていたのです。2026年になり、私たちはまだ非常に長い道のりの途中にありますが、彼女に本物で誰もが共感できるオリジンの物語を与えることは、私にとって本当に重要なことでした」
彼女は最後にこう付け加えた。「何百万人もの人々が私たちの番組を見ているというプラットフォームに立てて、私は本当に幸運です。信じられないような経験でした。シーズン4で、私がもう何年も切望してきたウフーラの成長をファンに見届けてもらえることを願っています。一生の喜びです」
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン1~3はJ:COM STREAM、WOWOWオンデマンドで配信中、Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)








