『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役シンシア・ニクソンとシャーロット役クリスティン・デイヴィスが、実はサラ・ジェシカ・パーカーが演じることになったキャリー役のオーディションを受けていたという製作秘話を明かした。米The Hollywood Reporterが伝えている。
第一候補はサラ・ジェシカだけど…
6月22日から続編シリーズ『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』待望のシーズン2が日米同時配信となることも話題の『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下『SATC』)。1998年から米HBOで放送が始まった同作は、今年で25周年を迎える。これを記念し、ポッドキャスト番組にクリエイターのマイケル・パトリック・キングと主要女優3人組のサラ、シンシア、クリスティンが登場。オーディション秘話など知られざる裏話を明かした。
アートギャラリーのディーラーであるシャーロット役として人気を得たクリスティンだが、当初オーディションを受けた時には、当時『SATC』のクリエイターだったダーレン・スターに「我々はできることなら(キャリー役に)サラ・ジェシカを望んでいるけれど、彼女が受けてくれるかどうか分からない。だから、キャリーの部分を読んでみてくれる?」とキャリー役の脚本を読み上げるよう言われたそう。
だが、その時の脚本のキャリーは原作者のキャンディス・ブシュネルの傾向が強かったこともあり、クリスティンは自分には向いていないと感じたのだとか。「脚本に書かれていた一節を覚えてる。“キャリーはヘザー・ロックリアのボディとドロシー・パーカーの精神を持っている”って書いてあったの。私は“それは素敵ね。でも私には演じられない。何考えてるの?”って感じだった」と当時の記憶をたどった。結局クリスティンは、「シャーロットの考えていることなら分かるから、彼女を演じさせて」とスターを説得し、この役を手にしたのだという。
そして驚くべきことに、こうした経験をしたのはクリスティンだけではなかったことが発覚。なんとミランダ役のシンシアも同じようにキャリー役のオーディションを受けていたのだそう。「オーディションを受けたけど、彼らは“うん、あんまり合ってないね”って感じだった」と拒否された体験を告白。その後、次のような考えが浮かんでいたという。「(シンシアの地元である)ニューヨークで撮影される作品なのに、こんなのあり得ない。私が演じられる女性が一人くらいいるはず。彼らは私の中にキャリー以外の誰かを見ることはできないの?」
シンシアは結局、ミランダ役のために何度かオーディションを受けたが、それから数週間が経っても音沙汰はなかったという。当時、お金が必要だったシンシアは合否の連絡を待ちながら新たに3作品のオーディションに参加するも、そちらで役を得られず、エージェントは『SATC』製作陣を猛プッシュ。じらされ続けたものの、エージェントと製作陣の駆け引きの末に、ミランダの座を獲得した。
全6シーズンにわたって放送された後に映画化され、スピンオフも作られ、さらに続編も更新中と、25年経った今もなお視聴者を魅了し続ける『SATC』。オーディションで紆余曲折があったとはいえ、最終的にそれぞれのキャラクターにぴったりのキャスティングが実現したからこそ、社会現象を巻き起こすほどの人気を呼んだことは言うまでもない。
共感を呼ぶ個性豊かなニューヨーカーたちの新たなライフステージの物語を楽しめる『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン2は、6月22日(木)よりU-NEXTにて日米同時配信。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『セックス・アンド・ザ・シティ』©98/04 CBS Paramount International Television