エマ・ワトソンが『ストーリー・オブ・マイライフ』後に俳優業から離れていた理由

世界中で社会現象を巻き起こした大ヒット映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で一躍スターの仲間入りを果たしたエマ・ワトソンが、2019年公開の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が最後の出演作となっている理由を明かしている。

エマ・ワトソンが俳優業から離れた理由とは

『ハリー・ポッター』シリーズ終了後も、『ブリングリング』や『ノア 約束の舟』、実写版映画『美女と野獣』など、1~2年ごとにコンスタンスに映画に出演していたエマ。イギリスの経済紙Financial Timesに、しばらく俳優業から離れている理由を語った。

「正直に言ったら、あまり幸せじゃなかったんです。少し檻の中にいるように感じていたし、本当に辛いと思ったのは、あまり自分がコントロールできない作品を、外に出て売らなければならなかったことです。映画の前面に立ち、すべてのジャーナリストに“この映画は、どのように自分の観点と一致するのか?”と説明できるようになるのも、そのプロセスに自分が関与していない作品で、顔役や広告塔にならなければならないのも凄く難しいことでした。ある意味で私は責任を負わされ、本当に不満に思うようになりました。なぜなら私は意見も出来ず、発言権もなかったからです。そして、誰かに批判されるような作品にしか出たくないと思うようになりました。そうすれば(非難されたとしても)、自分自身を嫌いにならないように、“そうよ、私は失敗したの。それは自分の決断で、もっと上手くやるべきだったんだ”と言い聞かせることが出来ますからね」

どうやらエマは、自身が出演した作品について自分の意見を言えないことにジレンマを感じ、それならいっそのこと批判されるような作品に出演して、好きなように自分で反省できる方がマシだと思うまでになっていたようだ。

ここ数年、エマは俳優業から距離を置いているが新分野には進出しており、プラダの広告キャンペーンでは脚本・監督を務め、弟アレックスと共にジン・ブランドを設立している。

とはいえ、エマは俳優業から引退した訳ではない。自分が本当に参加したいと思う作品に出会えたら、スクリーンに戻って来てくれるに違いない。(海外ドラマNAVI)

Photo:Hubert Boesl/FAMOUS