本日2月22日は猫の日。ということで、可愛い猫が観られる海外のドラマ&映画、計21作品をご紹介! 猫の画像や動画もいいけれど、今日はハリウッド映画や英国ドラマで主役、はたまた脇役として愛らしい姿を披露している猫をご覧になってみては?
目次
- 1 猫が登場する海外ドラマ
- 2 猫が登場する海外の映画
- 2.1 『長ぐつをはいたネコ』(2011)
- 2.2 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016)
- 2.3 『キアヌ』(2016)
- 2.4 『奇跡の旅』(1993)
- 2.5 『ハリーとトント』(1974)
- 2.6 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)
- 2.7 『スペースキャット』(1978)
- 2.8 『メン・イン・キャット』(2016)
- 2.9 『ティファニーで朝食を』(1961)
- 2.10 『エイリアン』(1979)
- 2.11 『エル ELLE』(2016)
- 2.12 『gifted/ギフテッド』(2017)
- 2.13 『ゴッドファーザー』(1972)
- 2.14 『ミート・ザ・ペアレンツ』(2000)
- 2.15 『ガーフィールド ザ・ムービー』(2004)
- 2.16 『おしゃれキャット』(1970)
- 2.17 『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(2021)
- 3 猫が登場する海外ドラマ&映画で癒されてみては?
猫が登場する海外ドラマ
『サブリナ』(1996~2003)
「猫の出る海外ドラマ」と聞くと、この作品が思い浮かぶ人も多いのでは? NHKにて2000年前後に放送されていた、10代の魔女サブリナが織り成すコメディドラマで主人公が飼っていた黒猫がセーレム。
中身は、サブリナのやることにしょっちゅうツッコミを入れる魔法使いのおっさん(失礼!)で、その声はコメディアンのほかスポーツキャスター、脚本家などとしても活動するニック・ベケイが演じていた(日本語版では小倉久寛)。
しゃべっているところはアニマトロニクスを使って撮影されていたが、抱き上げられている時や普通に歩くシーンでは本物の猫に変わっていたのも猫好きなら見逃せない。
また最近では、よりダークにアレンジしたNetflixオリジナルシリーズ『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』も。こちらにも黒猫のセーレムが登場する。
>> NHKで1990年代に放送されていた海外ドラマ【一覧】
『コールドケース』(2003~2010)
"コールドケース"と呼ばれる未解決の凶悪犯罪を捜査するフィラデルフィア警察の活躍を描いた本作で、主人公の刑事リリー・ラッシュは複数の猫を飼っている。その猫たちは足が一本なかったり、片目を失っていたりという傷ついた子たち。そういう猫たちを引き取っているというのが、弱い者に対する思いやりが深い彼女のキャラクターをよく示していた。
またエピソードとしても、猫を飼っている女性ばかりを狙った連続レイプ事件「猫」(シーズン1第3話)というのがあり、その中にも猫がたくさん登場する。
『新スター・トレック』(1987~1994)
データが飼っている茶トラのスポット。データが仕事をしている時に何度も机の上に乗ってきて邪魔したり、じっと見つめられると絶妙なタイミングでそっぽを向いたり、無理やり抱き上げると相手の体に足を突っ張ったり、おもちゃに必死でじゃれたりと、猫らしさをいかんなく発揮している。姿が見えなくなったスポットをデータが必死に捜し、発見した時に嬉し涙を流すシーンはジーンときてしまう。
『名探偵ポワロ』
ベルギー出身の名探偵、エルキュール・ポワロが英国で数々の難事件を解決する人気ミステリーの「イタリア貴族殺害事件」(第38話)で、殺された被害者が飼っていた猫としてシャムが登場。
ポワロの有能な秘書であるミス・レモンの恋愛模様(?)も珍しく描かれる回だが、そのお相手は猫に対してひどい態度を取ったことで彼女から見限られることに。猫が苦手らしいポワロが見せる反応も必見。
猫が登場する海外の映画
『長ぐつをはいたネコ』(2011)
おとぎの世界に暮らす怪物シュレックとその仲間の活躍をブラックユーモアとパロディ満載で描いたアニメ映画『シュレック』シリーズの2作目で初登場し、のちに自身が主役の映画『長ぐつをはいたネコ』も誕生するほど人気を集めたのが"プス"。
剣術の達人で、馬を乗りこなし、歌とダンスをこなし、爪と肉球を使ってトム・クルーズばりの隠密活動も披露する一方、蝶を追っかけてしまうといった猫らしさも端々で見せている彼は、アントニオ・バンデラスのスペイン語交じりの吹替も相まって非常にキュート。相手を油断させたい時の奥の手、黒目がちで下からじっと見つめるテクニックはまさに必殺技。
2017年には『長ぐつをはいたネコ おとぎ話から脱出せよ!』がNetflixで配信。そして2022年には『長ぐつをはいたネコと9つの命』がアメリカで劇場公開されるなど、いまだに大人気のキャラクターだ。日本では2023年3月17日(金)より劇場公開。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016)
ロンドンでどん底生活を送る青年ジェームズが一匹の茶トラ猫、ボブと出会ったことで再生していく実話を描いたベストセラー小説「ボブという名のストリート・キャット」の実写映画では、そのボブ本人が演じていることも話題に。
ジェームズとハイタッチをしたり、その肩に乗ったり自転車のカゴに入って一緒にお出掛けしたり、薬を飲むのを嫌がったりと、猫好きが思わず目を細めてしまうシーンが満載。ボブ視点の映像も多々あり、そちらも必見だ。
なお2020年には、クリスマスを描いた続編『ボブという名の猫2 幸せのギフト』が製作された。こちらも合わせてチェックしたい。
また、本作の公開に合わせてボブとともに来日したジェームズ本人によれば、ボブが主人公のアニメシリーズが製作中なんだとか!
『キアヌ』(2016)
衝撃のホラー映画『ゲット・アウト』を生んだジョーダン・ピールが製作・脚本・出演を担当した本作は、一匹の子猫が出会う人を片っ端から魅了することで起きるドタバタコメディ。
もともと麻薬の売人が飼っていた子猫が銃撃戦で逃げ出し、平凡な男クラレンスと出会って"キアヌ"と名づけられる。しかしひょんなことから誘拐されてしまい...。殺し屋さえこの子猫に執着するのも納得の可愛さ。キアヌ・リーヴスが"キアヌ"の声を担当しているのもポイントだ。エンディングで猫キアヌの映画パロディ写真が流れるので最後までお見逃しなく!
『奇跡の旅』(1993)
ゴールデンレトリバーとアメリカンブルドッグ、ヒマラヤンという二匹の犬と一匹の猫の珍道中。犬と猫は必ずしも仲が良くないものの、旅を続けるうちに距離が縮まっていくところは、犬好き、猫好き問わずホロリとさせられる。
1963年の映画『三匹荒野を行く』のリメイクだが、ドキュメンタリータッチだった前作に対し、本作ではこの3匹が擬人化され、マイケル・J・フォックス、ドン・アメチー、サリー・フィールドが声を当てている。
1996年には『奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険』という続編も製作された。
『ハリーとトント』(1974)
猫が絡んだロードムービーで一番知られているのはこの作品ではないだろうか。72歳の老人ハリーと愛猫のトントがニューヨークからカリフォルニアまで旅に出るというストーリーで、タイトルにある通り、作品の主役はこの老人と猫。
犬のようにリードをつけられたトントは非常におとなしく、老いたハリーの歩みに合わせて一緒に歩を進めていく。ハリー役のアート・カーニーが映画初主演ながらアカデミー賞主演男優賞を受賞しているが、その受賞にはトントの名演も大きく貢献していたに違いない。
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)
前述の『ハリーとトント』は良き相棒同士のストーリーだが、ろくに知らない相手同士なのにニューヨークを一緒にさまようことになるのが『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』の主人公ルーウィン・デイヴィスと彼の知り合いの飼い猫。
売れないフォークシンガーで知人の家を転々としていたルーウィンは、泊めてもらった家から逃がした猫とひょんなことから一緒に行動する羽目に。猫に慣れていない彼に乱暴に抱きかかえられて居心地悪そうな猫の姿に、ハラハラしながらも目が離せない。
『スペースキャット』(1978)
宇宙船に乗ってやってきたのは、猫の姿をしたエイリアンだった! というディズニーのSFコメディ映画。外見はどう見ても猫ながら、特殊な首輪の力でいろいろと不思議な力が使える彼は、話が通じる変わり者の科学者に壊れた宇宙船の修理を頼むのだが...。
猫(実際にはエイリアンだが)とテレパシーで会話ができるという、猫好きの夢見る展開が実現。科学者と一緒に乗ったバイクを宙に浮かべるなど、『E.T.』(1982)の先取り的な描写も。
『メン・イン・キャット』(2016)
一代で大企業を立ち上げたものの、傲慢で家族からも部下からも距離を置かれている社長が、娘の誕生日プレゼントにあげるはずの猫の体の中にひょんなことから閉じ込められてしまうドタバタコメディ映画。
自らの身体が昏睡状態となり戻ることができないため、ひとまずペットとして家族と暮らすことになるが、中身が自分だと気づいてもらえない彼は、次第に自分の行動を振り返るようになり...。中身はおっさんのクマのぬいぐるみがやりたい放題の『テッド』を彷彿とさせる場面もあるが、猫らしいシーンも多い。猫の姿で娘の足の上に乗っかって二人でダンスするところは特に可愛い!
『ティファニーで朝食を』(1961)
オードリー・ヘプバーンの代表作である本作に猫が登場していたことを覚えている人は多いだろう。オードリー演じる主人公のホリーから"キティ"(猫ちゃん)と呼ばれるこの茶トラは、ポスターや本編の端々で登場しているほか、ホリーが雨の中でポールとキスを交わすラストシーンでは二人の間に挟まれて窮屈そうにしている。
このキティを演じるオランジェイは当時のスター猫で、1951年の映画『Rhubarb(原題)』で主役を演じたのをはじめ、1950年代から1960年代の映画やドラマで活躍。『縮みゆく人間』『アンネの日記』『ジゴ』『ヒッチコック劇場』『スパイ大作戦』など10本以上の作品に出演し、動物界のアカデミー賞と言われるPATSYアワードを2度受賞している。
『エイリアン』(1979)
脇役ながらいい味を出しているのが、大ヒットホラー映画シリーズ『エイリアン』の1作目でリプリーが飼っていた猫のジョーンズ。7名の搭乗員が乗っていた宇宙貨物船ノストロモ号でエイリアンに襲われて生き残ったのはリプリーのみではなく、実は彼女の猫も助かっている。
結構すぐに姿が見えなくなるこの子を探しに行ったクルーがエイリアンに殺されたりもしているのに、この子はそうしたエイリアンとの遭遇を何度も無事に乗り越えており、ホラー映画ながら猫好きにとっては安心して観られる作品。
『エル ELLE』(2016)
フランスの大女優イザベル・ユペールがかなりクセのある主人公を演じてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたサスペンス映画『エル ELLE』。
『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督作だけあってオープニングからして非常に衝撃的だが、そのきっかけ(?)を作るのが主人公の飼っている黒猫。ちょっと太っちょで飼い主の役に立つような行動をするわけではないが、それも猫らしい?
『gifted/ギフテッド』(2017)
数学の才能に秀でた7歳の天才少女メアリーと、死んだ姉に代わって彼女を育てる叔父のフランク、そして片目の猫フレッドという家族の物語。メアリーの才能を伸ばそうとする祖母や学校の存在ゆえに彼らは普通の暮らしを送ることが難しくなる中、本当の幸せについて描いた作品だ。
メアリーが拾った時から片目だったフレッドは、ピンポン玉が好きで、頭が良くて鳥にも優しいという"歴史上一番すごい猫"で、そのすごさをメアリーが学校の発表で述べるシーンは観ていてホンワカさせられる。メアリー役のマッケナ・グレイスと可愛さを二分するだけの存在感を放っている。
『ゴッドファーザー』(1972)
アカデミー賞作品賞に輝いた、ニューヨークに暮らすイタリア系マフィア一家の物語では、"ゴッドファーザー"と呼ばれるファミリーのドンをマーロン・ブランドが演じているが、書斎に座る彼の膝上にはいつも茶トラ猫が。ドンに撫でられて気持ち良さそうに膝でいい子にしている姿がたびたび観られる。
なお、猫は元の脚本には存在していなかったが、監督のフランシス・フォード・コッポラが撮影スタジオの駐車場でこの子を拾って映画に起用したという。この映画が公開する5年前、1967年の映画『007は二度死ぬ』で悪役ブロフェルドが猫を飼っており、のちに『オースティン・パワーズ』でもそれをパロディにしているが、「悪役(迫力ある親分)のペット=猫」というイメージはこの頃に定着したものと思われる。
『ミート・ザ・ペアレンツ』(2000)
愛する女性との結婚を認めてもらうためにその両親に会いに行った主人公グレッグだが、父親は元CIAの疑り深い頑固者だった...というコメディ映画で、その父親役のロバート・デ・ニーロが珍しく猫可愛がり(文字通り)しているのがヒマラヤンのミスター・ジンクス。
ミスター・ジンクスは人間用のトイレで用を足した後、自分で水を流すこともできるお利口さんで、グレッグ役のベン・スティラーにとってお約束の"動物アクション"でも一役買っている。なお、デ・ニーロは本当に猫好きらしく、ジンクスの抱き方や撫で方が堂に入っているところも要チェックだ。
『ガーフィールド ザ・ムービー』(2004)
1978年に誕生したキャラクター、大食漢で自由奔放なトラ猫のガーフィールドの実写映画版。ガーフィールド自身はCGI映像で作られており、その声を演じるのは"やる気のないシニカルな男"を演じさせたら右に出る者はないビル・マーレイ(『恋はデジャ・ブ』『ロスト・イン・トランスレーション』)。
寝ている飼い主を起こしたりその邪魔をしたりといった猫らしい仕草のほか、人間の食事を腹いっぱい食べたり、二本足で踊ったりなどの本物の猫では観られない言動も満載。
『おしゃれキャット』(1970)
ディズニーアニメで猫を観るなら外せないのが『おしゃれキャット』。白猫のマリーがよくキャラクターグッズとして登場しているが、彼女は本当は三人きょうだいで、二人の兄のうち、オレンジ色がトゥルーズ、灰色がベルリオーズ。
大金持ちの老婦人の家で両親とともに暮らす彼らが、ピアノの鍵盤の上やカーテンで遊ぶ姿はまるで本物のように猫らしく滑らかな動きをしている。
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(2021)
猫のイラストで人気を博したイギリスの画家ルイス・ウェインをベネディクト・カンバーバッチが演じた伝記映画。イラストはもちろん、多くの猫が登場する。中でも、彼が一番初めに飼ったピーターの可愛らしさはひとしおだ。
今でこそ「猫=愛らしい」というイメージが定着しているが、舞台である19世紀末から20世紀初頭、猫は忌まわしい存在とされていた。そんな時代を背景に、ルイスの絵によって猫のイメージが変わり、世間一般が猫の魅力に気付き始めるさまが描かれている。
猫が登場する海外ドラマ&映画で癒されてみては?
これまで特に意識せずに楽しんでいた猫作品だが、今回調べたところ、登場している猫の多くが白や黒、シャムなどでなく茶トラなのは発見だった。今回紹介した『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の中で「茶トラは頭が良い」という台詞があるが、それを裏づけると言えるかもしれない。もちろん、ここに挙げたもの以外にも猫が出てくる作品はたくさんあるので、どんどん観てその名演ぶり、愛らしさを楽しんでほしい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『サブリナ』
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『エル ELLE』© 2015 SBS PRODUCTIONS - SBS FILMS- TWENTY TWENTY VISION
FILMPRODUKTION - FRANCE 2 CINÉMA - ENTRE CHIEN ET LOUP
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『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ