【2023年配信予定】Netflixの注目すべき新作海外ドラマ10選

長い1日の終わり。スナックを片手にソファでくつろぎながらお気に入りの番組を見るときはまさに至福の時間。その時間にあなたが選ぶ動画配信サービスは? 2023年現在、大手動画配信サービスNetflixの加入者数は2億2300万人を超えており、その勢いは今後も続くだろう。そんなNetflixでは、2023年にどんなシリーズを見ることができるのだろうか。ホラーからロマンスまで、配信予定が控えている新作ドラマ10作品をご紹介。(米Looperより)

Netflixって?

元々、オンラインのDVDレンタル事業を行なっていたNetflixは、ストリーミングサービスを導入し、テレビ番組や映画を購入して配信していた。そして、2012年からはオリジナルコンテンツの製作にも取り組み始め、2013年にスタートした『ハウス・オブ・カード 野望の階段』がヒットすると、以後『イカゲーム』や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』、『ウィッチャー』『ブリジャートン家』など次々と大ヒット作を世に送り出し、その作品はアカデミー賞やエミー賞でも高く評価されている。

2023年の注目の新作はこちら!

『カレイドスコープ』(アメリカ)

1月1日(日)より配信中

ヒーローを応援したくなる番組はたくさんあるが、たまには悪役の味方をするのも楽しいもの。リミテッドシリーズの『カレイドスコープ』は、大規模な強盗を企てる窃盗団を追うアクションドラマ。2012年にニューヨークを襲ったハリケーン・サンディの上陸中、マンハッタンのダウンタウンで700億ドル(約7兆660億円)に及ぶ債券が紛失した事件を下敷きに、強盗を計画した24年前から犯行実行後の1年後にわたる期間のストーリーが描かれる。

窃盗団という犯罪者が主人公になることはもちろんのこと、ユニークなストーリーテリングで視聴者を惹き込んでくれるようで、エピソードはどの順番でも見ることができるという。

クリエイターは、『アレクサ&ケイティ』で共同製作総指揮を務めたエリック・ガルシア。『ブレイキング・バッド』のガス役で知られるジャンカルロ・エスポジートや、『ランボー ラスト・ブラッド』でシルヴェスター・スタローンと共演したパス・ベガらが出演する。

『嘘にまみれた大人たち』(イタリア)

嘘にまみれた大人たち

1月4日(水)より配信中

多くの人にとって、10代はさまざまな問題にぶつかって気持ちが大きく揺れ動く時期。90年代のイタリア・ナポリを舞台にした本作は、思春期にいる主人公ジョヴァンナの自分探しの物語。エレナ・フェランテの同名小説を原作としている。

この時代のナポリを「洗練されている」ものの「卑俗さが潜んでいる」二面性のある街として描き、嘘をつく大人たちの性質に気づいたジョヴァンナがその技術や、嘘がもたらす結末、そしてその道徳性に魅了されていく。

「寛容なふりをするために、私たちは嘘をつき、とりわけ自分自身を騙します」と原作のフェランテ。「嘘は私たちを守り、苦しみを和らげ、真剣に考えるという恐ろしい瞬間から逃れさせ、恐怖を希薄にし、私たち自身からさえも救ってくれるのです」

監督はエドアルド・デ・アンジェリス(『切り離せないふたり』)。ジョアンナ役を演じるのは、ジョルダーナ・マレンゴ。

『ザット’90sショー』(アメリカ)

ザット’90sショー

1月19日(木)より配信開始。

米FOXで8シーズンにわたり放映されたコメディドラマ『ザット ’70s ショー』のスピンオフで、90年代を舞台にした『ザット’90sショー』がスタートする。『ザット ’90sショー』は、エリック(トファー・グレイス)とドナ(ローラ・プリポン)の10代の娘レイア・フォアマン(キャリー・ハヴェルダ)が、夏休みの間に祖父母のレッド(カートウッド・スミス)とキティー(デブラ・ジョー・ラップ)の家に滞在する様子を描く。レイアは新しい友達を作り、地下室で賑やかな夏を過ごすことになる。

オリジナルシリーズから、エリック役のトファーとドア役のローラ、そしてマイケル役のアシュトン・カッチャーの復帰が決まっており、いま10代の人はもちろん、かつて10代だった人も楽しめるシリーズになりそうだ。

オリジナル版のクリエイター、ボニー&テリー・ターナーも娘のリンジー・ターナーと共に脚本・製作総指揮としてカムバック予定。また、オリジナル版で脚本を手がけたグレッグ・メトラーもクリエイター兼ショーランナーとして帰ってくる。

メトラーは今年受けた米Varietyのインタビューで「新シリーズも『ザット ’70s ショー』と同じ空気でやりたいと思いました。この番組はとても特別な色合いだったのです。遊び心があり、優しさがあり、嫌味も込められていて、家族・友達グループの中に愛が溢れていました」とコメントしている。

『シャフマラン』(トルコ)

1月20日(金)より配信開始。

主人公のシャフス(セレナイ・サルカヤ)は大学で講義をするため、そしてかつて母のことを見捨てた祖父と対面するためにトルコのアダナという街を訪れる。旅の途中、彼女が謎めいた集落を訪れると、地元の人々は彼女の来訪がシャフマラン伝説に関係していると感じる。シャフスはマラン(ブラク・デニズ)という男性と出会い、その伝説に運命を動かされていく。

トルコを舞台にした本作は、中東に言い伝えられる「シャフマラン(洞窟に住む下半身が蛇の女神)伝説」をベースにした官能的ラブストーリー。伝説では、洞窟を探検した男がシャフマランと出会い恋に落ちる話が語られているが、本作では男女を入れ替えて物語が展開される。

『ロックウッド除霊探偵局』(イギリス)

1月27日(金)より配信開始。

ロンドンで幽霊退治をするティーンの除霊探偵局3人組の活躍を描くアクションスリラー。イギリスの小説家ジョナサン・ストラウドの同名小説が原作。

除霊探偵局のメンバーには、ルーシー役のルビー・ストークス(『ブリジャートン家』)、ジョージ役のアリ・ハジ=ヘシュマティ(『Bad Education(原題)』)、アンソニー役のキャメロン・チャップマンがキャスティングされている。

『アタック・ザ・ブロック』(監督/脚本)や『アントマン』(原案/脚本)などを手がけてきたジョー・コーニッシュが脚本・監督・製作総指揮として参加。コーニッシュにとっては初のTVシリーズとなる。

『幽☆遊☆白書』(日本)

日本の大人気漫画の実写シリーズもNetflixを通して全世界へ配信される。主人公の浦飯幽助(北村匠海)は子供を助けたことで事故死してしまうが、彼の突然の死は幽霊界にとっては想定外なことだったため、天国にも地獄にも居場所がない彼は生き返って霊界探偵として悪魔や悪霊から人類を守ることになる。

冨樫義博による原作漫画は1990年から週刊少年ジャンプにて連載され大ヒット。これまでアニメ化や舞台化など展開されてきたが、実写化は今回が初めてとなる。

月川翔監督は、「初めて『幽☆遊☆白書』実写化のお話をいただいたときには、正直“実現不可能だろう”と訝しく思いました。しかしプロデューサーの示してくださったビジョンと、Netflixでなら実現可能なんじゃないかという期待が徐々に膨らんで、気づけば創作意欲を掻き立てられていました」と意気込みを語っている。

製作総指揮は坂本和隆(『全裸監督』シリーズ、『First Love初恋』)、脚本は三嶋龍朗(『見えない目撃者』出演・脚本協力)。主演の北村匠海のほか、本郷奏多、志尊淳、上杉柊平らが出演。

2023年12月に配信開始予定。

『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』(アメリカ)

クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~

19世紀初頭のロンドン社交界を舞台にした大ヒットシリーズ『ブリジャートン家』からスピンオフシリーズが誕生。前日譚となるリミテッドシリーズは、シャーロット王妃の若かりし頃に焦点を当て、彼女が権力を得るまでとロンドン社会への影響について描く。

オリジナルシリーズで製作総指揮を務めるションダ・ライムズ(『グレイズ・アナトミー』)が脚本・ショーランナー・製作総指揮を務める。主演はインディア・アマルテイフィオ(『シング・ア・ソング!〜笑顔を咲かす歌声〜』)。若き日のジョージ3世役でコリー・ミルクリースト、若きダンベリー夫人役でアーセマ・トーマスが出演するほか、オリジナルシリーズでバイオレット役を演じるルース・ジェメルも参加する。

2023年に配信開始予定。

『Tomb Raider(原題)』(日本・アメリカ)

1996年から続く人気サバイバルアクションゲーム『トゥームレイダー』。2001年、2003年にはアンジェリーナ・ジョリー主演で実写映画化され、2013年にリリースされたリブート版ゲームは、2017年に『トゥームレイダー ファースト・ミッション』としてアリシア・ヴィカンダー主演で実写映画化された。そんな世界的人気アクション・アドベンチャーを、今度はNetflixがアニメシリーズ化。

リブート版3部作(『トゥームレイダー』、『ライズ・オブ・ザ・トゥームレイダー』、『シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー』)のその後を描くという。

『エージェント・カーター』など、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でペギー・カーター役を演じたヘイリー・アトウェルが、主人公ララ・クロフトの声を担当する。ショーランナー・製作総指揮を務めるのは、ターシャ・フオ。

2023年に配信開始予定。シーズン2への更新も決定済み。

『The Brothers Sun(原題)』(アメリカ)

正反対の人生を送ってきた兄チャールズと弟ブルース。母アイリーンとロサンゼルスで暮らす弟ブルースは、即興コメディアンになりたいという夢を母に言えずに悩んでいる大学生。一方で兄チャールズは台湾の犯罪組織のボスである父の跡継ぎとして、冷酷な暗殺者に育てられた。そんな兄弟の生活は、父が暗殺者から殺されたことで一変する。台湾とロサンゼルス、離れて暮らしていたチャールズとブルースは、母を守るために手を組むことに。

共同クリエイターは、ブラッド・ファルチャック(『9-1-1:LA救命最前線』)とバイロン・ウー。ブルース役をサム・ソン・リー(『ベター・コール・ソウル』)、チャールズ役をジャスティン・チェン(『Two Sides: Unfaithful(原題)』)、アイリーン役をミシェル・ヨー(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)が演じる。

今年、米The Hollywood Reporterのインタビューに答えたウーは、「アジア系アメリカ人主体で、アジア系アメリカ人の脚本による、アジア系アメリカ人が監督の作品」に参加できることに感謝し、非常に楽しみにしていると語った。

2023年に配信開始予定。

『The Three-Body Problem(原題)』(アメリカ)

中国人SF作家の劉慈欣(りゅうじきん)の「三体」を実写化。人類が初めて地球外生命体に接触した物語を語る。

魅力的だが複雑な物語の舵を取るのは、社会現象を巻き起こした『ゲーム・オブ・スローンズ』を手がけたクリエイターのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイス。製作総指揮には『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(監督/脚本)のライアン・ジョンソン、俳優のブラッド・ピット(『ブレット・トレイン』)、ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)が名を連ね、最強の布陣で挑む。

出演はエイサ・ゴンサレス(『ゴジラvsコング』)、ジョヴァン・アデポ(『LEFTOVERS/残された世界』)、ベネディクト・ウォン(『ドクター・ストレンジ』シリーズ)ら。

2023年に配信開始予定。

2023年もNetflixで忙しい一年になりそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルシリーズ『カレイドスコープ』は1月1日(日)独占配信スタート/『嘘にまみれた大人たち』は1月4日(水)独占配信スタート/『ザット’90sショー』は1月19日(木)より独占配信スタート/『シャフマラン』は1月20日(金)より独占配信スタート/『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』Liam Daniel/Netflix © 2022