社会現象を巻き起こした大人気サバイバルパニックドラマ『ウォーキング・デッド』。現地で今月20日(日)、ついにフィナーレを迎えた本作について、ニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガンとダリル役のノーマン・リーダスが、それぞれのお気に入りシーンについて米Entertainment Weeklyで振り返った。
◆ジェフリー・ディーン・モーガン(ニーガン役)
私にとってハイライトであり、最高点と言えるのが『ここにニーガンあり』(シーズン10第22話)だと思います。たとえニーガンに共感してもらえるのがたった40分間だけで、その後はまた嫌われたとしても、それでもよかったのです。多くの人たちと一緒に踏み出すことができたので。妻のヒラリー・バートンと一緒に撮影し、仕事をすることができたのも含め、すべてが特別でした。それから、脚本が素晴らしいとも思いましたね。
あれは不思議な時間で、(撮影していたときは)家族全員でアレクサンドリアのセットの中で生活していました。あのエピソードではさまざまなことが起こり、ニーガンがどんな人物なのかを知っていくことは、私にとっても大きな発見でした。背景を考えることはいくらでもできますが、実際に演じてみると、本当に生き生きとしてくるんです。
そして、その『ここにニーガンあり』のエピソードが役に立ち、シーズン11では、いつも口先だけだったニーガンに内省的な瞬間が生まれました。彼のことをもっと知れたような気持ちになりましたね。また、新たな番組(ニーガン&マギーのスピンオフ)で彼を演じることになりますが、そういった面も彼の土台の一部として活かすことができます。そんなことが、何よりも素晴らしいギフトです。
◆ノーマン・リーダス(ダリル・ディクソン役)
リック(アンドリュー・リンカーン)が橋を爆破させた時(シーズン9第5話「清算」)、あのシーンは私にとって特別でした。元々は、私もみんなと一緒に橋まで走って「No!」と言うように(脚本に)書かれていました。グレッグ・ニコテロがその回を監督し、私が病院のベッドで死にかけているリックの手を握る、そんなイメージで考えていました。でも、橋まで走って「Nooooo!」と言うのは、すでにみんながやっています。
だからこそ、リックと目を合わせて彼に向かっていくゾンビを遠くから撃つという設定に変えたのですが、大事なのは、私と彼が繋がっているということ。私はここにいる。最後に君の顔を見せてほしい。そしてそんな風に感情を揺さぶられるシーンになりました。それは私が弱虫で、アンディが好きで、キャラクター上によるところもありますが、すべてが重なって赤ん坊のように泣いてしまいましたね。
私の顔をアップで撮るとき、彼は橋から降りてきてカメラの側に立っていて、みんなも泣いているんです。アンディがカメラの後ろで泣いている。私はカメラの前で泣いている。最初の案から変更してよかったと思います。変えるための労力を惜しまず努力できたことが嬉しかったのです。そして、グレッグの名誉ために言うと、彼が私に(新しいアイディアを)やらせてくれたのです。
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Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン9第5話「清算」より©Jackson Lee Davis/AMC