米CBSの長寿シットコム『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』で12シーズンにわたり、ペニー役を演じて大ブレイクしたケイリー・クオコ。今となってはケイリー以外の人がペニーを演じている姿は想像しにくいが、最初は他の俳優が決まっていたのだという。
プリズン・ブレイクのあの人が
米TV Lineによると、ジェシカ・ラドロフによる『ビッグバン★セオリー』の舞台裏を紹介する新著「The Big Bang Theory: The Definitive, Inside Story(原題)」で、もともとペニー役には、『プリズン・ブレイク』でグレッチェン・モーガン(別名:スーザン・B・アンソニー)役を演じたジョディ・リン・オキーフが決定していたとのこと。しかし、初めての台本読みの後に、アマンダ・ウォルシュ(『ロスト・ガール』)に再キャスティングされたと明かされている。
そして、オリジナルのパイロット版で主人公シェルドン(ジム・パーソンズ)とレナード(ジョニー・ガレッキ)が、恋人と別れてホームレスになってしまったケイティというキャラクターを一晩アパートに泊める展開が描かれ、この役でケイリーがオーディションを受けたのだという。しかし、クリエイターのチャック・ロリーは、ケイティ役にケイリーは若すぎると判断して候補から外してしまう。
1年後に…
ケイティ役には他の俳優が配役されてパイロット版が撮影されたが、製作チームはケイティのキャラクター像を全体的に変更することに決定。その1年後、最終的にケイティはネブラスカ州から引っ越して来たばかりのペニーというキャラクターに書き変えられ、ケイリーはロリーから電話を受けたとのこと。その当時を振り返ったケイリーは、「チャックが私に電話してきて、“ケイリー、会いに来てほしい”と言われたの。放送局と会ってから20分後にチャックから電話が来て、“君に決まったよ”と伝えられたのよ」と明かしている。
もし、ケイティのキャラクターが大幅に変更されていなかったら、おそらくケイリーの俳優人生は大きく違っていたのではないだろうか。『ビッグバン★セオリー』で人気女優の仲間入りを果たしたケイリーは番組の放送終了後、米HBO MAXのコメディ・サスペンスドラマ『フライト・アテンダント』に主演。殺人事件に巻き込まれたアルコール依存症の客室乗務員を熱演し、エミー賞コメディ部門主演女優賞にノミネートされ、大きくキャリアを躍進させている。
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Photo:『ビッグバン★セオリー』©Warner Bros. Entertainment Inc.