『フルハウス』ジョン・ステイモス、トニー賞追悼コーナーから省かれたボブ・サゲットについてのやるせない思い

アカデミー賞やトニー賞の授賞式では、亡くなった業界人を追悼するコーナーが設けられている。『フルハウス』のジェシー役で知られるジョン・ステイモスは、このコーナーで名前を挙げてもらえなかった親友ボブ・サゲットについて、思いを述べている。米Colliderが伝えた。

ジョン・ステイモスが綴った行き場のない思い

現地時間の6月12日(日)に開催された第75回トニー賞授賞式。舞台の世界で最高峰と言われる同賞では、その年に亡くなった人を追悼する「In Memoriam」というコーナーが設けられている。

今年1月、『フルハウス』のダニー・タナー役で知られているボブがこの世を去った。30年以上愛され続けているタナー家の父の訃報には、共演者、関係者、そして世界中のファンが悲しみの声を寄せていた。

ボブはテレビやスタンダップコメディアンとしての活躍に注目されていたが、実は過去に2回、ブロードウェイの舞台に立っている。2007年の『ドロウジー・シャペロン』、そして2015年の『ハンド・トゥ・ゴッド』だ。

しかし、今年のアカデミー賞授賞式だけでなく、トニー賞授賞式のIn Memoriamでボブの名前が挙げられることはなく、ジョンはやるせない思いをTwitterにつづった。

「今夜のトニー賞のIn Memoriamからボブ・サゲットが外されると聞いて失望した。『ドロウジー・シャペロン』や『ハンド・トゥ・ゴッド』のボブは素晴らしかった。(トニー賞を主催する)ブロードウェイ・リーグやアメリカン・シアター・ウィングには正しいことをやってもらいたい!ボブはブロードウェイを愛していたし、このコミュニティも彼を愛しているはずだ」

In Memoriamでは限られた人物のみ紹介されたが、トニー賞の公式サイトでもこの1年で亡くなった舞台人の名前が紹介されており、その中にはボブの名前も記されている。とは言え、特別な舞台で彼を追悼したかったという思いはジョンだけでなく、多くのファンが抱いたことだろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:ボブ・サゲット&ジョン・ステイモス©NYPW/FAMOUS