シーズン20への更新が決まっている『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』。アンソニー・“トニー”・ディノッゾを演じたマイケル・ウェザリーの復活を希望する声も多い中、シーズン19で去ったあの人のカムバックの可能性はあるのだろうか? 製作総指揮がその条件を明かした。米TV Insideが伝えている。
(本記事は、シーズン19の重大なネタバレを含みます)
マーク・ハーモン演じるリロイ・ジェスロ・ギブスが『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』を去って以来ファンの心にある疑問は一つ。「いつギブスは戻ってくるのか?」これに製作総指揮のスティーヴン・D・バインダーが次のように答えた。「いつでも彼が戻ってくるための余白はあります。ただあるべきストーリーでなくてはならない。彼をワクワクさせるものであり、私たちをワクワクさせるものでないといけないと思います。(ギブスの再登場は)手札にありますが、安易にそのカードを使いたくないと私たちは思っているのだと思います。そのカードを使う時は本当に使われる事である必要がある。そして私たちは他の番組とは異なる歴史に取り組んでいます。他の作品はおそらく1年か2年か、どれほどの時間があるかわからない。私たちの場合、良かれ悪しかれ、はるかに長い時間規模でこうしたことに取り組んでいるのです」と、ロングランヒットをしているシリーズならではの事情があると説明した。
去ったとはいえ、ギブスのルールの数々に関するセリフなど作中ではまだまだその存在感を強く感じることができる。バインダーはショーランナーとしてではなく、いちファンとして「ギブスの存在はとても大きくチームに刻み込まれています。それが消えるのには1年以上はかかるでしょう。私は色褪せてほしくなかったのです。たとえギブスがいなかったとしても、まだそこに残っているギブスが大好きだから」
さらにギブスの近況が描かれない理由について「知りたいけれど、知りたくない。我々はギブスを魔法のような場所に、魔法のような人物として残したように感じています。だからアパートや違う家で、違う女性といるギブスを考えたくない」と説明。「川でポケットにナイフを入れて、魚と一緒にボートに乗り、笑顔を浮かべて、今までみたことがない幸せなギブスを僕はみました。それこそ僕が想像した彼で、これからも想像し続けたい彼です。」と話した。
ギブスの面影を感じる理由は他にも。降板後もオープニングクレジットにはギブスの姿がある。これは今後も変わらないのか? バインダーは「これらのことは、まだ整理ができていないことの一つです。なので少し待ってわかるはずですという答えになります。」とコメント。
『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン20は今年秋にアメリカにて解禁予定。日本ではU-NEXT、Amazon Prime Videoなどで配信中。(海外ドラマNAVI)
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