アルゼンチンの美しき2世俳優チノ・ダリンに注目!『永遠に僕のもの』

ペドロ・アルモドバル(『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『バッド・エデュケーション』)プロデュースで2018年にアルゼンチンでナンバー1ヒットを記録した映画『永遠に僕のもの』が、8月16日(金)より全国順次公開となる。実在する有名な連続殺人犯の少年カルリートスを主人公にした本作で、彼の相棒ラモンを演じたチノ・ダリンを紹介しよう。

1989年ブエノスアイレス生まれで、若手実力派俳優の一人であるチノは、過去を変えたことで自分の未来が変わってしまう『嵐の中で』や、のちのウルグアイ大統領が政治犯として収容された実話を元にした『12年の長い夜』、恋愛と熱力学の関係を描いたラブコメディ『熱力学の法則』といったNetflixオリジナル映画に出演。ペネロペ・クルス共演のコメディ映画『La reina de España(原題)』やミュージカルドラマ『Alguien que me quiera(原題)』など様々な様々な作品に出演してきた。父親は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『瞳の奥の秘密』や『誰もがそれを知っている』で知られる有名俳優リカルド・ダリン。アルゼンチンでは、この二人が親子共演を果たす映画『La odisea de los giles(原題)』が8月に公開予定だ。

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そんな父の血を受け継ぐサラブレッドが本作で演じたのは、天使のような愛らしい存在感で周りを魅了する主人公カルリートスとは正反対の、荒々しくワイルドな青年ラモン。自分にはない野性的な雰囲気に一瞬にして目を奪われたカルリートスだが、ラモンも美しい姿で平然と罪を犯すカルリートスのギャップに強く魅せられ、互いに惹かれ合っていく。そんな対照的な雰囲気を持つキャラクターを演じたカルリートス役のロレンソ・フェロとチノは、撮影で特に長い時間を過ごしたという。ロレンソも実は2世俳優(父親は『イーヴィル・キラー』のラファエル・フェロ)のため、その点でも意気投合したのかもしれない。のちにロレンソは、おかげでチノと本当の友達になれたと振り返っており、「だから撮影中も、冗談でお尻を触ったりしても怒らないよ」と、仲睦まじい舞台裏について明かしている。予告編が公開された際には、そんな二人が醸し出す妖しい雰囲気も話題を集めた。

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ブロンドの巻き毛に透き通る瞳、艶やかに濡れた瞳、磁器のように滑らかな白い肌を持つ、美しすぎる17歳の少年カルリートス。彼はまるで息をするように自然に、欲しいものは何でも手に入れ、目障りな者は誰でも殺す。転校先の学校で出会った荒々しい魅力を放つラモンと意気投合した彼は、二人で様々な犯罪に手を染めていく。だが、どんなに悪事を重ねても満たされない想いに気づき始めて...。

『永遠に僕のもの』は8月16日(金)より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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『永遠に僕のもの』
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