『ミディアム7』のアフレコスタジオに突撃した海外ドラマNAVI編集部。前回のアリソン役・松本梨香さんに続き、第2回はアリソンの三人の娘、アリエル・ブリジット・マリーの声を演じた、浅野真澄さん、半場友恵さん、松久保いほさんにお話を伺ってきました!
■浅野真澄さん(アリエル)
――「アリエル」を子ども時代から大人になるまで演じましたが、苦労などありましたか?
最初の方のアフレコでは、ディレクターの岩見さんに何度もダメ出しをいただきました。皆さんがいるブースではなく岩見さんがいるブースで「浅野さんが演じている子どもは大人がしゃべっている子どもだから、もうちょっとこっち側から皆さんが喋ってるのをご覧になったらいかがですか?」って丁寧に言われました(笑)。
もちろん1話目を収録する前、いやお仕事をいただいたときから、自分の中で研究はしていたんですけど、岩見さんにそう言われてガツンときまして、それからは子どもが出てくる映画をいっぱいレンタルしてきて、ずっと見ながら研究してみたり、近所で9~10歳くらいの子どもを探して、喋っているところに耳を傾けたりとかしてみました。
――実際の子どもから学ぶというのはいいアイデアですね!
はい。でもなかなかそのくらいの年齢の子どもが外にいないんですよ。たぶん学校や塾に行っているんだと思いますが、本当に見つからなくて。逆にすごい小さい子か大きくなっちゃった子しかいないんですよね。もう、必死で子どもを探しながら勉強させていただきました。
――大変だったんですね!実際の収録に活かせましたか?
最初はすごく難しかったですし、アフレコするのも怖かったです。あと、岩見さんも怖かったし震えていました(笑)。でもやっていくうちにだんだん自分の中で、アリエルってこういう子なんだってイメージが固まってきて、だんだん岩見さんにも温かいお言葉をいただけるようになって、だから私もアリエルと一緒に成長してきた感がありますね。アニメーションだと子どもからいきなり大人になることはあっても、だんだん大きくなることってあまりないじゃないですか? あんなにグラデーションをつけて、子どもから大人に変わっていく多感な時期を演じるというのは、本当に吹替えならではだなって思いました。
またアリエルを演じている女の子(ソフィア・ヴァジリーヴァ)がものすごい上手で、そのプレッシャーもありましたけど、彼女のおかげで本当に楽しい7年間でした。
――シーズン途中からアリエルが霊能力を発揮し始めましたよね。印象に残ったアリエルの能力や、もし自分にこんな能力あったらいいのにと思ったことはありますか?
霊能力ってどんなものなのか気になっていたんですが、『ミディアム』をやってみてこんなに大変なんだと思いました。もちろんいいこともあるんですけど、基本的には"見たくないけど見えちゃう"な感じで、アリエルもすごく苦労するんです。もうすぐ大事なテストなのに霊に付きまとわれちゃったりとか、いいなと思った男の子の意外な一面が見えちゃったりとか...。だから羨ましいというよりは大変だなって思いが強くて。
ただ、唯一いいなと思ったのが、自分の亡くなったおじいちゃんと会話する場面。もう話すことができない親族と話ができるのはちょっと羨ましいなと思いました。とはいえ、アリエルは霊能力であまりいい思いをしてなくて、いつも自分の霊能力に怯えてたので、私も大変そうだなと思って演じていましたね。