『24-TWENTY FOUR-』が再びTV番組として復活する可能性があることは、すでにお伝えしたとおり。これに続き、主演のキーファー・サザーランドは、新シリーズとして生まれ変わる『24』への出演契約を米FOXと交わしたことが明らかになった。
2010年にシーズン8で幕を閉じたあと、映画化の話が持ち上がっていた『24』だが、計画は難航に難航を続けていたことはよく知られている。このことについて、FOXエンターテインメントのケヴィン・ライリー社長は、「(映画の尺となる)2時間に圧縮された『24』は『24』ではないということで、みんなの意見が一致したのです」と話している。
映画に代わる新たな企画を立てたのは、『24』のショーランナーを長年務め、現在は『HOMELAND』の製作総指揮をしているハワード・ゴードン。FOXが半年前に、話数をしぼった"リミテッド・シリーズ(イベント・シリーズ)"に力を入れる計画を発表したときに、ゴードン本人が『24』を再びTV番組として復活させるアイデアを出したという。
新シリーズは『24: Live Another Day』というタイトルで、2014年5月から放送の予定。リミテッド・シリーズとあって、エピソード数は24話から12話に圧縮されるが、そうなると、「24時間のリアルタイム形式」というお馴染みのフォーマットはどうなるのか気になるところ。これについてライリー社長は、一日の出来事を時系列で追う形式に変わりはないが、途中で時間をスキップする、と答えている。「もともと『24』の骨子は12時間だったのです。大きな出来事と、その間をつなぐ小さな出来事で構成されていました」――つまり新シリーズは、枝葉の部分を取り去り、シリーズ全体を貫くストーリーにフォーカスした作りになるということのようだ。また、今回はあくまで単一の企画で、今後続編が作られる可能性もあるが、毎年放送されることはないだろう、とのこと。
折しも、キーファーが過去2年にわたり主演を務めていた『TOUCH/タッチ』は、打ち切りが先日決まったばかり。新生『24』への出演にあたり、キーファー本人は次のようにコメントしている――「『24』への反響は、これまでの俳優人生で体験したことのないものでした。ジャック・バウワーとの再会は、行方知れずとなった友人を見つけるようなもの。みなさんの意表をつくことを目標に掲げていきます」。
というわけで、いよいよ復活の道筋が整った『24』。眠らない男、ジャックの勇姿を、TV画面で再び目にする日を楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:キーファー・サザーランド