ジャングルの動物に育てられた人間の少年と動物との絆や葛藤を描き、全世界で9億ドル超のメガヒットを記録しているウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給映画『ジャングル・ブック』。今月27日(水)、東京・歌舞伎座で同作のジャパンプレミアが開催され、主演のニール・セディ、ジョン・ファヴロー監督、プロデューサーのブリガム・テイラー、そして日本語吹替え版のキャストである松本幸四郎(バギーラ役)、西田敏行(バルー役)、宮沢りえ(ラクシャ役)、伊勢谷友介(シア・カーン役)が登壇した。
120年以上の歴史を誇る歌舞伎座で洋画プレミアイベントが行われるのは史上初。それについて、ファヴロー監督は「私が尊敬するルーカスやコッポラも影響を受けている日本の伝統芸能である歌舞伎座で、本作が洋画として初めて上映されることになり光栄です。今作も黒澤明や宮崎駿の影響を受けており、人間味、自然の素晴らしさ、情緒などを描いています。その点にも注目して楽しんでいただきたいです」と、感激した様子を見せつつコメント。
2000人の候補者の中から主役に選ばれた12歳の新人ニールは、「演技未経験だったので、自分以外ブルーバックという環境は最初不安でしたが、(監督の)ジョンに演技について基礎の基礎から教えてもらったので、今ではいい俳優になれたんじゃないかと思います(笑)」とニッコリ。「お気に入りのキャラクターは(クマの)バルーです。流れに身を任せながら、シリアスであるべき時にはシリアスになるからです。そんなバルーと川の中で歌うシーンの撮影は、とても楽しかったです。実際に水の中で撮影して、バルー役はジョンが演じてくれたんです」と、監督との厚い信頼関係にも触れながら語った。
ニールからお気に入りと言われたバルーの声を務めた西田は、「ケガから復帰後すぐに頂いた仕事だったので、モーグリの持つエネルギーが素直に胸に染みました。そんな彼から一番好きと言ってもらえたので、本当に嬉しいです。もう『マブダチ』ですね!」と語り、場を和ませた。
モーグリの育ての母、オオカミのラクシャを担当した宮沢は、「何に代えても守るものがあるというのがラクシャとの共通点ですが、子どもを信じ、旅に向かう背中を大きな愛情で見守る姿に、こうした深い愛情を持てる母になりたいと感じました」と、一人の母親として共感した点を説明。主人公を見守る黒ヒョウのバギーラを演じた松本は、「バギーラの寂しい目を見て、彼は若い頃に自分の子を亡くし、その寂しさを愛情に変えてモーグリに注ぐことにしたのだと考えました」と、役作りの過程を明かした。
そして、モーグリをつけ狙うトラ、シア・カーン役の伊勢谷は、「シア・カーンはとても強く恐ろしい存在で、自分が受けた恐怖を力で押さえつけようとします。ですがモーグリは、力で対抗するのではなく全く新しい解決策を見つけます。みんなで集まって悪を倒す!というありがちな展開と違うのは素敵だと思いました」と、ストーリーの魅力に言及した。
『ジャングル・ブック』は8月11日(木・祝)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ジャングル・ブック』ジャパンプレミア
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