22日(水)よりHuluにて配信がスタートした『エメラルドシティ』。あの不朽の名作「オズの魔法使い」が、全く新しい物語としてスペクタクルファンタジー大作へと見事に変貌した本作の"キーパーソン"ともいえるオズの魔法使い役を演じるヴィンセント・ドノフリオからコメントが到着した。
暗い過去を持ち強大な力でエメラルドシティを統治し、権力を維持するためなら、どんなことでもためらわずに手を下すという役どころを演じたヴィンセント。本作への出演は、ターセム・シン監督が決め手だったという。「『マグニフィセント・セブン』のセットにいた時に、ターセムのエージェントが誰かの代理人をしていたんだ。そのエージェントに、"今ターセムは何をやってるか?"と聞いたら、『エメラルドシティをやってる』と教えてくれた。NBCの『オズの魔法使い』だよってね。キャストはもう決まったのか聞いたら、候補は絞られてきていると言ったので、僕が魔法使いやりたがっていると伝えてくれるよう頼んだんだ。まだ脚本も読んでいなかったけどね」と、当時の秘話を明かした。さらに監督についても「とても素晴らしい仕事ぶりだよ。大好きなんだ。そういう人たちと一緒にやっていると、出来る限り最高の役者でありたいと思う。なぜなら、彼は彼の仕事をしているから、こちらもちゃんと自分の仕事をしないといけないからだ。それはいい気分だよ」と絶賛した。
無慈悲で狡猾な一面を持つ、いわば"悪役"を演じたヴィンセントだが、「ライターのデヴィッドと僕は、何度もやりとりして、多くの箇所を書き直した」と当時の苦労を語りつつ、「10時間の番組をやるということだけでも、他の映像制作のプロジェクトでは出来ないほどどっぷり浸かることになる。全体的にどう展開していくかを決めたら、僕は作品の世界に深く入り込んで、ただ演じるようにした」と明かした。
そしてさらに日本のファンに向けたメッセージも到着! 「視聴者の皆さんは、僕が楽しんだことをそのまま楽しんでくれると思う。はっきりわかっているわけじゃないけどね。僕が最も楽しんだのは、脚本を読んでいた時、『おお、あの男はライオンになるんだ』とか、『なんてこった。カカシだったのか』とか、『あの少年は、間違いなくブリキ男だな』と気づいた時だよ。ゆっくりと分かってくる。これらの人々がどういう人で、なぜそうなったのかがわかる。彼らが単にどういう人物かということだけじゃなくて、アイコン的なキャラクターなんだ。登場人物がオリジナルのどの役にあたるのか考える過程が、1番楽しかった。そして、何が起きるのか、最後の最後の方までわからない。単純な形で結末が来る感じではない。とても複雑な形で話は終わるんだ。どこへ進んでいくのか、予想もつかないんだ。ドロシーが町にやってきた途端、すでに緊張状態にあった世界の均衡が失われてしまう。そして、彼女がいるために、すべてが、急展開で進んでいくことになる。だから、とてもクールなんだ」と、本作の魅力を語った。
『エメラルドシティ』はHuluにて独占配信中。毎週水曜日に1話ずつ追加配信予定(全10話)。(海外ドラマNAVI)
Photo:『エメラルドシティ』
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