(本記事は、『THIS IS US 36歳、これから』のネタばれを含みますのでご注意ください)
高校時代のケヴィンとランダルは、同じ子ども部屋で喧嘩ばかり。口論の末、ケヴィンは部屋を出て地下室へ移ってしまう。仲良くしたいランダルは地下に食べ物を持っていくが、ケヴィンはその好意をはねのける。ジャックとレベッカの間でも、仕事や子育ての忙しさから、日課のキスを忘れたり、会話がうまく噛み合わなかったりと、不穏な空気が漂い始めていた。
ケヴィン、ランダルが出るアメフトの試合を見に行くことになったレベッカとジャック。10年ぶりに人前で歌うためのリハーサルを終えたレベッカと、仕事帰りのジャックは、なんとか試合に間に合う。しかし、スカウトが見に来ているはずのその日、ケヴィンはそこで相手チームのランダルと取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。バンドと共に奏でる歌に幸せを見出し始めたレベッカは、笑顔に満ちていた家族との過去の日々を懐かしむのだった。
時は現代へと移り、ケイトは一生懸命ダイエットを続けるが、なかなか体重は減らない。それに引き換え、トビーはサポートグループでも称賛されるほどの減量に成功し、ダイエットを止めることを宣言。トビーは今後もケイトの減量を応援すると話すが、ケイトは痩せないストレスと、抜けがけされたショックを隠せない。
ランダルの家に居候を続けるケヴィンは、そのランダルと母親のレベッカと共に外食する予定だったが、レベッカの急用により兄弟二人だけで食事をすることに。その店でケヴィンは『シッター・マン』で4年も共演していた俳優と再会するも、相手のことが分からない様子のランダルを目にして、彼が自分の出演作を全く見ていなかったことを知り、二人は大喧嘩。ケヴィンは黒人の養子であるランダルを両親がいつも自分以上に気にかけていたことへの嫉妬を、ランダルはケヴィンに散々いじめられてきた心の痛みをぶつける。道に倒れ込んで喧嘩する彼らの周りに人だかりができるが、ケヴィンは自分たちが兄弟であることを説明し、その場を後にする。
ランダルは帰宅する車の中で、ケヴィンが人前で自分のことを弟と呼んでくれたのは初めてだと口にする。お互いの抱えていたものをぶつけ合い、理解し合った二人は、家に帰るとソファに並んで座り、ケヴィンが出ていたコメディドラマを観て過ごすのだった。
ベスは、病気で体調が思わしくないウィリアムに特製のブラウニーをご馳走する。そこで二人はいろいろと語り合うが、とあるウィリアムの発言から、ランダルが生まれた直後から彼とレベッカの間に接触があったにもかかわらず、彼女がランダルに実の父親の存在を隠していたことがばれてしまう。真相を知ったベスはレベッカに電話をかけ、至急話がしたいと伝えるのだった。
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