【海外ドラマに学ぶ】女子の「仕事着」が参考になるロングヒットドラマ3本

スーツ派も、オフィスカジュアル派も、毎日だからこそ悩む「お仕事着」。そんな時は人気の海外ドラマを楽しみながらファッションのお勉強。一石二鳥で楽しんではいかが? 今回は、最初の放映から数年を経てなお多くのファンを生み出し続けるロングヒット3作から、注目のキャラクターをご紹介。海外ドラマにはトレンドに左右されすぎない「自分のスタイル」が決まっているキャラクターが多いので、放映から数年を経てもなお参考になること間違いなし!

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■ロマンチック系なら『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』のジリアン

人間のふとした顔の動きや仕草に表れる「微表情」を研究するカル・ライトマン博士が、チームと共に様々な事件を解決するクライムサスペンス『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』。一話完結のエピソードが多いのでとても見やすく、しっかり見応えがあるのに重たすぎない、とても魅力的なドラマ。

「仕事着」に注目したいのは、ライトマン博士の右腕であるジリアン・フォスター(ケリー・ウィリアムズ)。彼女のスタイルには、いつも大人の女性の可憐さが溢れている。よくあるアメリカンなオフィスルックではなく、ちょっとヒラヒラしていたり、クラシックな素材感だったり、どこかガーリーで甘い要素が入るのが印象的。艶っぽさもあるが、セクシーというよりコケティッシュ。独特の魅力を感じさせるスタイル。演じているケリーは華奢で清楚なルックスの女性で、日本人が真似しやすいスタイルと言えるのではないだろうか。かわいい洋服が好きだけど、オフィスで浮きたくない!という方はぜひご参考に。

■完璧なエレガンスなら『SUITS/スーツ』のジェシカ

ニューヨークを舞台にしたスタイリッシュな法廷ドラマ『SUITS/スーツ』。超エグゼクティブな男性たちのスーツの着こなしやライフスタイルに加え、女性たちのオフィスルックも多くの注目を集めている。

その中でも堂々たる大人の女のエレガンスを体現しているキャラクターが、ジェシカ・ピアソン(ジーナ・トーレス)。大手法律事務所の所長として怜悧な頭脳としたたかな経営手腕を発揮する反面、ふと見せる人間的な弱さや優しさも魅力的な女性。彼女のスタイルはとにかくエレガント。カチッとしてしまいがちなスーツも、ボディラインを上手に出して女性らしく着こなす。没個性にならないスーツの着方や、小物使い、靴との合わせ方、髪型でバランスをとる方法など、女性のビジネススタイルのヒントがたくさん散りばめられている。エレガントでスキがなく、かつ(多分)相当エクスペンシブなので、20代、30代の女子がおいそれと真似できる感じではありませんが「彼女を眺めていると、年齢を重ねることが楽しみになってくる...」そんな気分にさせてくれるキャラクター。

■キレイめアクティブなら『FRINGE/フリンジ』のアストリッド

日本でも、カジュアルな服装で出社できるオフィスがかなり増えてきたとはいうものの、パンツスタイルや、ちょいカジュアルって意外と"ちょうど良い"塩梅が難しいもの。そこで参考にしたいのがJ・J・エイブラムス版『X-ファイル』とも言われる『FRINGE/フリンジ』。FBI捜査官の主人公オリビアが、奇人にして天才科学者であるウォルター・ビショップ博士やチームの面々と、怪事件の数々を紐解いていく様子がエキサイティングなドラマ。俳優陣の大人っぽい演技も圧巻の大ヒット作。

本作の主人公オリビアはとても美しい女性だが、仕事着はあまりにそっけない! 全体的に黒い! そこで注目していただきたいのがもう一人の主役、ウォルター・ビショップ博士...ではなく、その助手のアストリッド・ファーンズワース(ジャシカ・ニコール)。カーリーなショートヘアに、大きな瞳と厚い唇。まるでソウルミュージックのレコードジャケットに出てきそうなキュートな女性。彼女のスタイルは、ニットにワイドパンツ。ジャケットとスラックスなど、とてもシンプルでカジュアル。だがトップスにニュアンスの深い色を持ってきたり、ちょっとレトロなジャケットをカジュアルダウンして着たり、アクセサリーに色を使ったりと、ちょっとしたオシャレ感を出すための工夫がたくさんされている。オフィス着の必要はないけれど、ただのTシャツとデニムでは軽すぎる...という場合にぜひ参考にしたいスタイルだ。

とにかく、がっちりハマらせてくれる3作品。ファッションにも注目しながら楽しんでみては!?(海外ドラマNAVI)

Photo:『SUITS/スーツ』
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