『リバーデイル<シーズン1>』インタビュー【3】コール・スプラウス(ジャグヘッド・ジョーンズ役)「ベティとの関係は培養されたバクテリア」

アメリカのどこにでもありそうな田舎町リバーデイル。一見穏やかで平和なこの町で一人の高校生が殺されたことをきっかけに、主人公のアーチーとその仲間たちは、謎多き事件の真相に迫ろうとする。やがて、住民たちが抱える秘密や町を覆う深い闇が少しずつ明らかになっていき...という青春"ゴシップ"ミステリー『リバーデイル』。8月8日(水)よりDVDリリースとなった本作のキャスト、スタッフが語るインタビューを全7回にわたってお届け。第2回は、主人公アーチーと「兄弟」同然なほど仲の良い友達ジャグヘッド・ジョーンズ役のコール・スプラウス

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――本作の殺人/ミステリー要素はたくさんのファン理論を生み出すことになりました。ジェイソン・ブロッサムを殺した犯人はシーズン1が終わるまでに明かされますか?

たくさんの人が疑問に思っていることだね。その質問に答えると、視聴者はシーズン1が終わるまでに犯人を知ることになる。リバーデイルの町中の人が犯人を知ることになるんだ。ジェイソン・ブロッサムに関する一連の物語は終わるから、これが今後のシーズンに続くことはない。この話はシーズン1で終結するんだ。

――キャストはほぼ全員、読み合わせで犯人の正体を知ったそうですが、その時のあなたの心境は?

僕がどう思ったかって? 熱気で暑かったよ! 換気の悪い部屋で読み合わせをしていたんだ。本作に出演した人物ほぼ全員を犯人に当てはめて、みんなで推測してみたんだ。誰かが犯人に違いないし、結局ある人物だったんだけど、誰であってもおかしくなかったね。

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――ジャグヘッドとベティのほのかな恋模様に対するファンの反応はいかがでした?

みんなにジャグヘッドとベティの関係をあんなに気に入ってもらえて光栄だよ。これは完全に新しい試みで、今までとはまったく違うものだ。誰も足を踏み入れたことのない領域だから、成功するかどうか分からなかった。でも成功して、みんなとても気に入ってくれている。大きな反響があったよ。

――二人の恋愛模様について描くと知った時、驚きでしたか?

知ってるかな? いろいろと調べていたら、原作のアーチー・コミックスには昔ベティとジャグヘッドがたわむれるようなエピソードもあったんだ。ただ、ジャグヘッドはいつも「えーっと...」という感じで、あまり乗り気ではなかったんだけどね。

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――アーチーが恋愛のライバルとなることを、ジャグヘッドはどう感じているのでしょう?

これは今後の物語でも描かれることになるし、視聴者もいろいろと思いを抱くことだと思う。これからのエピソード、特に第10話では"バグヘッド"(ベティ×ジャグヘッドのカップル)が完璧で楽しい関係ではなくなってくる。ジャグヘッドとベティは"自分たちの相性は実際いいのだろうか?"ということを探り始めるんだ。ジャグヘッドは一匹狼だ。今後、彼が人と親密になることを恐れていることが描かれていくよ。一方ベティは表面上、"完璧"を求めてやまない人物に見えるし、また人々から"完璧"を求められる人物でもある。このことについても描かれていく。複雑な展開になっていくけど、共感できるしリアリティがある。物語の関係上、無理矢理この展開になってしまったように見えるのではなく、自然な展開に見えることを願っているよ。

――ジャグヘッドとベティの関係によって『リバーデイル』の殺人/ミステリーの展開が多くなるのでしょうか?

そう思う。いつからかは分からないけど、刑事ドラマに恋愛要素が入った状態になっているよね。でも二人とも汚れのない、今よりいい状態だった時のリバーデイルが恋しいんだ。今となってはあの当時の良さが分かるし、愛着がある。彼らはこの町が安全な町になることを願っているんだ。

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――ということは、二人の関係は町に対する愛情で恋愛関係へと発展していったのでしょうか?

二人はリバーデイルが闇の場所ではなく、まだ陽の当たる場所になれることを証明しようとした。その切実な思いで、ジャグヘッドとベティの関係は幼さもあり、美しくて可愛いような関係に変化するんだ。同じことに対する情熱を持っているからこそ、二人の距離は縮まることになったのだと思うし、本物の愛なんだと思うよ。

――ベティとジャグヘッドが一緒にいるのは惹かれ合っているからですか? それとも互いに安らぎを求めているからなのでしょうか?

二人とも根っからのロマンチストなんだろう。もともとあった"恋愛の可能性"というバクテリアが"一緒に捜査を行う"というペトリ皿で培養して、見事に恋愛関係になったんだ!

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――シーズン1におけるジャグヘッドと父親の関係は、見ていてかなり心が痛むものでした。そういったジャグヘッドの側面をきちんと演じるために心がけていることは?

ジャグヘッドのようなキャラクターを演じる上で目指すことは、いつも感情移入して理解することだ。とても特殊なトラウマを持つ10代の思考回路だということを念頭に置いた上で演技しなければならない。あることを受けてどう決断するのか、そして実際にジャグヘッドのような経験をした人のことを考えたような行動を取れるのか、またどうすればその経験に共感できるのか、といった風にね。難しいことだしリスクもあるから、ひどい結果になってしまう可能性もある。でも最終的に難易度が高いからこそ、成功した時の喜びも大きいし、これが描かれることがいかに大事なことかが分かる。特に『リバーデイル』のように若い視聴者がいる番組にとって、この経験を描くことは重要だ。ジャグヘッドの経験が物語に組み込まれていることは、いいことだと思うな。

――ジャグヘッドの父親を演じるのはスキート・ウールリッチですが、彼がいることで助けられることもありますか?

スキートのように非常に才能のある人物と一緒に演技をすると、すべての演技がうまくはまっていくんだ。彼は素晴らしい俳優だよ。

――ジャグヘッドは将来父親が更正すると、本当に思っているのでしょうか?

たぶん本心では思っていないけど、父親に対する愛情は深いだろう。ジャグヘッドの真の弱点、つまり理性面での弱点は、人間に善良さを求めてしまうところ。だからこそ、嘘つきや自分を悲しませる人、そして町に悪事を働く人にも信頼を置いてしまうんだ。彼らを疑ってはいても、なるべく好意的に解釈したいと思うからなんだろうね。

<『リバーデイル<シーズン1>』インタビューリレー>
【1】K・J・アパ(アーチー・アンドリュース役)「衝撃的な最終話になっているよ!」
【2】リリ・ラインハート(ベティ・クーパー役)「恋の四角、五角、六角関係のようなもの」
【4】カミラ・メンデス(ヴェロニカ・ロッジ役)「女性たちは固定観念をいい意味で壊しているの」
【5】ルーク・ペリー(フレッド・アンドリュース役)「父親業は大変だよ」
【6】メッチェン・アミック(アリス・クーパー役)「アリスはまるで母ライオン」
【7】ロベルト・アギーレ=サカサ(製作総指揮)「アイデアは本当に『ツイン・ピークス』から来ているんだ」

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■『リバーデイル<シーズン1>』商品情報
DVDリリース中、デジタル配信中
<セル>
DVDコンプリート・ボックス...9,400円+税
<レンタル>
レンタルDVD Vol.1~7
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
公式サイトはこちら

Photo:『リバーデイル<シーズン1>』
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