昨年に続き、2019年も数々の魅惑の新シーズンから、目が離せない。イギリスのメディアが注目する作品を一挙にご紹介しよう。
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■『ゲーム・オブ・スローンズ』など重厚な時代ものがトップに
英各メディア(THE WEEK、Radio Times、iNews)は2019年に期待したいシリーズをいくつか発表しているが、3メディアとも同じ3作品を挙げている。今イギリスで最も注目されている作品とも言えるだろう。
一作目は言わずと知れた大ヒットファンタジー大河『ゲーム・オブ・スローンズ』。最終章となるシーズン8は今年4月から放送予定だ。各話80分超という大ボリュームで、全6話が予定されている。あらゆる仲間が一堂に会し、強大な敵と向かい合うことになると脚本を手掛けるブライアン・コグマン。壮大な終幕に期待が募る。
そのほか、英BBCの『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5とNetflixオリジナル『ザ・クラウン』シーズン3を挙げている。『ピーキー・ブラインダーズ』は第一次大戦後のイギリスで、裏社会の頂点を目指すギャング集団とその若いボスの物語。これまでに組織の一員から政治家に転身する者が出るなど、予想外のストーリーが売り。『ザ・クラウン』の作品は、英国女王エリザベス2世の治世を描く歴史ドラマ。3作とも過去の時代設定となり、歴史を感じさせる重厚な設定がイギリスでは愛されているようだ。
■まだまだある注目作品『キリング・イヴ』など
ほかにもメディア注目作は多数ある。3メディアのうち2メディアが推薦するドラマは、実に10作品以上。
二人の女性のスリリングな駆け引きが昨年話題となった『キリング・イヴ/Killing Eve』は、早くもシーズン2へ突入。英国の諜報機関MI5所属のデスクワーク専門だったイヴが、暗殺者ヴィネラルを上司に黙って捜査を開始するところから始まる本作。日本では WOWOWプライムにて2月6日(水)より日本独占放送予定。
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス』は、シーズン3の配信が始まる。ハンサムだが裏の顔を持つ政治家の登場で、超能力を宿した少年・少女たちはさらなる団結を求められる。『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』は、小学生の子を持つ母親たちが殺人事件に巻き込まれるクライム・ミステリー。ニコール・キッドマンやリース・ウィザースプーンという二人のオスカー女優など豪華出演陣に、シーズン2では大女優メリル・ストリープが加わる。
このほか、『HOMELAND』シーズン8、『ハッピー・バレー 復讐の町』シーズン3、『女王ヴィクトリア 愛に生きる』シーズン3、『His Dark Materials(原題)』、『ライン・オブ・デューティ』シーズン5、『マインドハンター』シーズン2、『NIGHTFLYERS/ナイトフライヤー』、『Catastrophe(原題)』シーズン4、『This Time with Alan Partridge(原題)』を含め、計12本が2メディアに重複して推薦される注目作となった。
■『風の勇士 ポルダーク』は完結へ
一つのメディアにしかプッシュされていない作品の中にも、息の長い人気シリーズが潜んでいる。『風の勇士 ポルダーク』は、今年放送予定のシーズン5で完結。時代を超えて愛を育んできた二人を、破滅的な惨事が襲う。コメディ『ブルックリン・ナイン-ナイン』は、シーズン6へ。一度は米FOX打ち切りを発表したものの、NBCに移籍して新シーズンが実現した。『刑事ジョン・ルーサー』はシーズン5開幕へ。マーベル作品に北欧神ヘイムダル役で出演するイドリス・エルバが、腕利きの刑事役でTV画面に帰ってくる。
他にも、載せきれない数多くの作品が新シーズンに突入する。今年も新章の放送ラッシュに嬉しい悲鳴が絶えなさそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ピーキー・ブラインダーズ』
(c)Robert Viglasky/Netflix