1月24日(木)から配信されているNetflixオリジナルのドキュメント・シリーズ『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』。同作の思わぬ反響に、Netflixが異例の警告を発表した。米The Wrapが報じている。
同作は、1970年代に多くの若い女性を襲い、米国7州をまたぎ殺害した人数は30人以上ともいわれる連続殺人鬼テッド・バンディの死刑囚監房での録音テープと事件当時の記録映像、関係者へのインタビューを交え、凶悪殺人犯の心理に迫っていくドキュメンタリー。
Netflixは公式Twitterアカウントで、「『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』と、サンダンス映画祭でプレミア公開された(ザック・エフロン主演の)『Extremely Wicked, Shockingly Evil, and Vile(原題)』は、どちらもジョー・バーリンジャーが監督を務めています。なぜか皆殺人犯に夢中のようですね。それを我々としてはどう受け止めたら良いのでしょう。皆さんどう思いますか?」とツイートした。
『ハイスクール・ミュージカル』や『グレイテスト・ショーマン』で知られるイケメン俳優ザックは、『Extremely Wicked, Shockingly Evil, and Vile』でテッド・バンディを演じている。Netflixのドキュメンタリーでは、当然テッド本人の映像が用いられているが、同時期に同監督が2つの作品で、テッド・バンディというアメリカ史上最悪の凶悪犯を題材にしている。
その後Netflixは再び、「テッド・バンディがイケメンだという話題をたくさん目にしています。そこで、今一度皆さんにお伝えしたいのですが、Netflixには星の数ほどイケメンが出ています。そしてそのイケメンのほとんどが、凶悪連続殺人犯ではないはずなのです」とツイート。殺人犯ではなく、話題にするべきイケメンが他にも配信サービス上で多くいること指摘した。テッド・バンディは、その凶悪な人格とは裏腹に、整った外見で非常に紳士的に見える人物だったが、それが思わぬ方向で話題にあがっているようだ。
また、映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil, and Vile』にザックを配役するべきだったのかという論争も浮上している。だがThe Wrapの批評家カルロス・アギラルは、「ザックはこれまでの俳優人生でかつてないほど心理面を見事に表現している。彼の魅力的・清潔でストレートの白人というディズニーの王子様のような見た目が、その奥にある邪悪な部分を全て包み込むほどに隠していたテッドという人間を演ずる完璧な配役に思える」と絶賛している。
Netflixは最近も、大ヒットしたオリジナル作品『バードボックス』について、劇中内と同じようなことをしないように注意を促した。「バードボックス・チャレンジ」と呼ばれたそのブームは、主演のサンドラ・ブロックが演じていたように、日々の生活を目隠しして行うというものだった。
『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』はNetflixにて配信中。視聴の際は、テッドに夢中にならないよう、ご注意頂きたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』
(c)Netflixオリジナル