『スーパーナチュラル』のあのコンビ、シリーズをふり返る

ウィンチェスター兄弟が活躍する大人気の超常現象アクションドラマ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(以下『スパナチュ』)。本国ではシリーズ終了まであと3話を残すだけとなった本作だが、サム&ディーン・ウィンチェスター兄弟以外のあのコンビも、本作を振り返り思い出を語ってくれた。米EWが報じている。

そのコンビとは、シーズン1で初登場したエド・ゼドモア役のA・J・バックリーとハリー・スパングラー役のトラヴィス・ウェスターだ。

自称超常現象のプロである二人は、インチキなウェブサイトを運営し、ハリウッドのリアリティ番組に売り込みたいということまで考えるようなおとぼけコンビ。シーズン3第13話『恐怖の館』はファンの中で人気のある独創的なエピソードであるが、このキャラクターについてそれぞれが振り返った。

「ジェンセンとは古い付き合いでね。『Mr. Rhodes(原題)』(1996年~1997年)という作品で共演したのが出会いなんだ。そのあと彼は『Days of our Lives(原題)』に出るようになって、僕もゲストで出演したことがあったから、その現場でも会うことがあったんだ。そのあと、『スパナチュ』のパイロットでジェンセンの活躍を見てたけど、自分もオーデョションを受けてハリーを演じることになったんだ。ジェンセンとは3度目の共演でとても興奮したよ」と、他のTVシリーズでもすでに共演していたことを明かした。

一方A・Jは、「『スパナチュ』パイロット版の監督をしたデヴィッド・ナッターが仲のいい友達でね。以前、映画を一緒にやったことがあって、実は僕がLAに移ったのは彼のおかげなんだ。マネージャーから『スパナチュ』の役に応募しといたけどナッターに伝えておく?と言われて、オーディションを受けに来たら、駐車場に着く前に"決まりましたよ"と電話があったんだ。トラヴィスも部屋にいたのを覚えているよ。とっても面白い奴だと覚えてたからね」と当時のことを振り返った。

逆にトラヴィスは「A・Jのことは知らなかったけど、シーズン1の第17話『死を招く屋敷』で共演した時、最高だと思ったよ。彼はロケ地のバンクーバーの出身だし地元の人と知り合えたし良かった」と明かし、その後意気投合した二人は親友のようになったそうだ。

その1話だけのゲスト出演だと思っていた二人だが、ファンからの反応が良く、また別のエピソードで声がかかることになった。その後、ハリウッドでは2007年から2008年まで全米脚本家組合ストライキが起こし、リアリティ番組がブームとなった。よって本作でもリアリティ番組を取り入れたエピソード「ゴーストフェイサーズ」(シーズン3第13話)を製作することになる。トラヴィスは、「脚本家がストをしたことで、脚本のいらないリアリティ番組が製作されるようになったんだ。そしたら、"実際にあのゴーストバスターズみたいなのをやろう"となってね。でも『オフィス』のようなスタイルで話しかけたりインタビューしたりするものだ"と言われて、素晴らしいアイデアだと思ったよ」と話した。続いてA・Jは、「このエピソードを読んだ時は大爆笑だったよ。今までのキャリアでもあんな最高の経験はまだないね。それにジェンセンとジャレッドも気に入っていたのを覚えているよ。彼らは2日くらいロケをしていたかな」

さらに、その後スピンオフのような形でウェブシリーズ『Ghostfacers(原題)』が生まれる。「ワーナーブラザースでミーティングに呼ばれたら"スピンオフを考えている"と言われて驚いたよ!」とA・Jは、たった1話の「ゴーストフェイサーズ」がシリーズ化された時の喜びも語った。結局このスピンオフは2010年に1シーズン(全11話)が放送されている。

A・Jは、「とりあえず自分たちのキャラクターが死ななくてよかったよ。シーズン1からここまで生きていたのはすごいね。最後また戻ってきたかったけれどもそれは叶わなかった。でもとても楽しい役だったし、クリエイターのエリック・クリプキには感謝している。トラヴィスと僕は"もっと動画を撮って配信しないと"といつも話しているよ」と喜びを露わにした。

そして最後に、「何と比べても、「ゴーストフェイサーズ」のエピソードは人生で最高のものだった。俳優としてもね。『スパナチュ』のように15年も続く作品は、ジェンセンやジャレッドのような素晴らしい人がいないとできない。彼らのスタッフやキャストへの接しかたは、まるで家族のようなものだったし、他の俳優も二人から学べることがあると思うよ」と、ジェンセンとジャレッドの人間性について語り締めくくった。(海外ドラマNAVI)

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Instagramより