世界的な大ヒットとなったNetflixのオリジナルドラマ『ブリジャートン家』を手掛けるションダ・ライムズは、これまでに医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』などで多くの人気キャラクターを殺したり退場させている。そんな敏腕クリエイターの彼女が、「あの人の降板は今までとは違って衝撃的だった」と語っている。(※本記事は『ブリジャートン家』シーズン1のネタばれを含むのでご注意を!)
『ブリジャートン家』は摂政時代のロンドンを舞台に、名門貴族一家"ブリジャートン家"の8人兄弟姉妹の恋愛模様などを描くシリーズ。シーズン1では長女ダフネとサイモン・バセット公爵の恋の駆け引きが中心に描かれ、サイモン役を演じたレゲ=ジャン・ペイジが本作で大ブレイクを果たした。
ところが4月に、更新されたシーズン2にレゲがカムバックしないと報じられ、ネットで炎上するほど彼の降板に抗議の声が挙がった。米Varietyのインタビューを受けたライムズはそのファンの反応に衝撃を受けたと語っている。
「私が番組でキャラクターを殺すとき、私たちはどんな反応が起きるか予想して慣れています。ですが、今回は違いました。レゲは、永遠の幸せを掴むために書かれた通りに演じただけです。公爵は美しく書かれていました。この役を演じられる俳優は大勢いるけれど、(別の人なら)違う存在感をもたらされていたでしょう。レゲがシーンで取った選択が、多くの視聴者にとって忘れられないパフォーマンスになっただけでなく、ニュアンスにおいても注目するものを築いたのです」
シーズン2ではブリジャートン家の長男アンソニー(ジョナサン・ベイリー)の恋が中心となり、サイモンと結婚したダフネ役のフィービー・ディネヴァーはカムバックする。しかし、いかにしてレゲが演じたサイモンの不在が描かれるかについて、ライムズは明かしていない。
レゲの降板後、数多くのファンやメディアから彼がカメオやゲストとして登場する可能性があるのかと質問されているライムズは、「各シーズンごとに、(降板した)俳優が戻って来るのか聞かれるようになるんじゃないかしら」と意味深なコメントをしている。本作はシーズン4まで更新されており、シーズンが終了するごとに今回のような降板劇が起こり得ることを警告しているようだ。
なお、『ブリジャートン家』ではゴルダ・ロシューヴェルが演じるシャーロット王妃の若かりし頃を描くスピンオフの製作も発表されている。(海外ドラマNAVI)
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