『フレンズ:ザ・リユニオン』感動の再会を収められたのは監督の努力のおかげだった

ニューヨークで共同生活を送る男女6人組の日常や恋愛を描く『フレンズ』。そのリユニオン番組『フレンズ:ザ・リユニオン』の配信がスタートし、世界中で話題を呼んでいるが、その製作過程について監督のベン・ウィンストンが明かしている。米E!Onlineが伝えた。

英Sunday Timesのインタビューを受けたウィンストンによれば、彼は主要キャストの再会をカメラに収めていたいと思っていたにもかかわらず、いざ6台のトレーラーが現場に並んだのを見た時にはプチパニックになったそう。「とても動揺しました」とウィンストン。「番組のポイントは、彼らがしばらく会っていなかったということ。別の場所に移動してもらうには、もう遅すぎました」

しかし、ドキュメンタリー映画『ワン・ダイレクション THIS IS US』や深夜番組、グラミー賞などに携わってきた経験を持つベンは迅速に行動し、この企画を上手く機能させる方法を見つけたのだ。「私は6人にメールを送り、"お互いに会いたいと思っていることは知っているけど、お願いがある。ステージに呼ばれるまで、どうか自分の楽屋で待っていて欲しい。(みんなが会う)その瞬間を捉えたいんだ"と伝えたんです」

ジョーイ役のマット・ルブランは、ロス役のデヴィッド・シュワイマーと一緒にベッドにいると冗談を返したそうだが、キャストみんなが彼の指示に従い、あの感動的瞬間がファンの元に届けられた。

「彼らが何年も会っていないように感じると思います。それは本当に美しい瞬間です。6人のような絆は見たことがありません」とウィンストンは語った。

また、ウィンストンは「キャストの中にリーダーはいない」と前置きをした上で、デヴィッドが最もクリエイティブ面に関わっていたことを明かした。「彼は私が最初に口説き落とさなくてはいけない人でした。私のアイデアを聞いて、それを請け負ってくれました」

その後、フィービー役のリサ・クドローの自宅を訪れ、そこに一緒にいたモニカ役のコートニー・コックスとマットにも会い、チャンドラー役のマシュー・ペリーとはFace Timeで対面したとのこと。

最後に会ったレイチェル役のジェニファー・アニストンは、ウィンストンのアイデアに感銘を受けたといい、「彼はクリエイティブなユニコーンのようなもの」とジェニファーがコメント。「彼の仕事っぷりと、私たち全員に"YES"と言わせたその手法は、アイデアを合わせたというよりも『フレンズ』をよく知っていることを示していると思う」と手腕を絶賛した。

『フレンズ:ザ・リユニオン』はU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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『フレンズ:ザ・リユニオン』
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