今年3月に日本上陸を果たした米NBCの『ゾーイの超イケてるプレイリスト』。新たなミュージカルシリーズとして注目を集めていた本作がシーズン2で打ち切りになると米TV Lineが伝えている。
『ゾーイの超イケてるプレイリスト』は、ある日突然、他人の心の内を聞くことができる能力を持ったヒロインを主人公に描くミュージカルコメディ。本国アメリカにてシーズン2の放送が終わったが、NBCの動画配信サービスPeacockが全8話となるファイナルシーズンの製作を交渉していたが、実を結ばなかったようだ。
今年5月、放送(NBC)から配信(Peacock)に移る可能性があることについて、ショーランナーのオースティン・ウィンズバーグは、「話し合われていることの一つにその話があることは知ってるけど、なにも具体的なことは聞いてない」としたうえで、放送から配信へのシフトチェンジは作品へ利点をもたらす可能性があると話した。「放送という枠組みのために、毎週カットしなければいけないシーンや歌があった。もう少し創作の自由さと柔軟性があったら、それは嬉しいよ」
シーズン2の全視聴者数は約180万人で、録画数などを合わせると、NBCが放送中のTVシリーズ14作の中で12位だった。しかしTV Lineによる読者投票では、最も更新してほしい絶好調ドラマとして選ばれていた。
こうしたことからもウィンズバーグは望みを捨てていないようだ。自身のTwitterで「番組が終わったなんて信じないよ。ありあまるほどの愛と好感、すばらしいファンがいる。僕はどこかほかに本当のチャンスがあることを信じている」と綴り、そのためにはファンのサポートが必要だと次のように呼びかけた。「#saveZoeysplaylist でツイートしてほしい。このハッシュタグをトレンド入りさせて、思いは強いと知らせよう!」
製作総指揮のポール・フェイグも「もし『ゾーイの超イケてるプレイリスト』を私たちのように愛しているなら、みなさんの助けが必要です。この素晴らしいショーを続けたいのです。21年前『フリークス学園』の打ち切りを知った時のような気持ちです。新しいホームを見つけるために助けてください」と、ファンの力を求めた。
5月16日に放送されたシーズン2の最終話では、クリフハンガーでストーリーが終わっているという。さらに製作会社のライオンズゲートはすでに他の会社を当たり始めており、興味をもっている会社もあるようだ。過去に『LUCIFER/ルシファー』がファンの署名活動などを受けて見事Netflixによって救済されたように、ファンの声が『ゾーイの超イケてるプレイリスト』を救うことになるかもしれない。ファンだという人は、ハッシュタグをつけて熱い思いを届けてみて欲しい。(海外ドラマNAVI)
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『ゾーイの超イケてるプレイリスト』(C)MMXIX, LIONS GATE TELEVISION INC. AND UNIVERSAL TELEVISION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.