シーズン3で打ち切られた米NBCのSFミステリー&ヒューマンドラマ『MANIFEST/マニフェスト』は、無事Netflixによって救済され、ファイナルとなるシーズン4の製作が決定した。だが、どうやってこのシーズン4で完結させるのか、注目が集まっている。
『MANIFEST』は『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞監督賞を受賞し、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどで知られるロバート・ゼメキスが製作総指揮を務め、1機の失踪した飛行機が5年後に帰還する謎の事件を描くSFミステリー&ヒューマンドラマ。
元々は6シーズンの計画
元々本作は6シーズンの計画で製作が進められていたため、NBCで最後に放送されたシーズン3の結末は大きな謎をいくつか残し、クリフハンガーで幕を閉じた。だがシリーズはキャンセルとなり、クリエイターのジェフ・レークは物語を完結させるために続けられる方法を模索していた。そしてNetflixは、20話というこれまで一番多いエピソード数でシーズン4の製作を決定した。
6シーズンで完結予定だった本作が、3シーズンで打ち切られたということは、現時点では半分しか終わっていない。そのため、多くのファンはレークが考えていた当初のエンディングが描かれるのか、20話しかないなかで綺麗に完結させられるのかと心配している。
救済のニュースを受けて、米Entertainment Weeklyの取材に応じたレークは、エンディングはまったく変わらず、20話ですべてのストーリーは十分に描けると話した。
「最終的な展開はまったく変わりません。キャンセルになり、ファンが継続を希望してくれていた6月から7月の流れを追っていた人は、私が2時間の映画のようなものを作れるようになるのではないかと期待していたことを覚えているでしょう。
そしてこの夏は、2話で、6話で、9話でどうやって本来の結末にたどり着くのか、ストーリーラインを思考錯誤してきたことを考えると、残りのストーリーを語るために20話もあるので、エピソードを選択するのに困るほどです。
本作は乗客が戻ってきた5年半に合わせて、リアルタイムでシリーズフィナーレを迎えることが私の目標でした。ただ、20話をいう数は、私が意図していた通りに物語の全体像を語るのに十分だと確信しています。
以前、"シリーズの最後までロードマップを持っている"という話をしたことがありますが、それは文字通りすべてのエピソードにロードマップを持っているという意味ではありません。このミステリーや人間関係のドラマの核となるストーリーを語るために、最終的にぶつかるであろう紆余曲折や砂の上の旗のような大まかな目標といえるロードマップがあるのです。ですから、同じロードマップを20話に重ねることは特に難しいことではありません。極めて自然なものになるでしょう」
シーズン4はクリエイティブチームが本来考えていたものとは異なるかもしれないが、キャンセルされた後に2度目のチャンスを得る作品はほとんどない。少なくとも、828便に関する謎は、解明されることだろう。
『MANIFEST/マニフェスト』シーズン4は今年後半に製作開始、遅くとも11月、12月に撮影開始予定。(海外ドラマNAVI)
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『MANIFEST/マニフェスト』© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. & Universal Television LLC. All rights reserved.