『デクスター』続編『Dexter:New Blood』、海外メディアのレビューは賛否両論!?

8シーズンにわたり米Showtimeで放送されたサイコ・サスペンスドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』。その続編となる『Dexter:New Blood(原題)』がついにお披露目となったが、海外メディアのレビューは賛否両論のようだ。

『デクスター』は、マイアミメトロ警察殺人課で血痕分析官を務めるデクスター・モーガンが、警察で入手した情報をもとに、犯罪者をターゲットに夜な夜な殺人を繰り返す...というストーリー。

続編でデクスターはジミー・リンゼイと名前を変え、ニューヨーク州北部にあるアイアンレイクという田舎町に暮らしているが、殺人鬼として送った自身の過去と新たな敵が忍び寄る―。

オリジナル版のエンディングを批判する声が大きかったため、続編でその汚名を返上できるかどうかに注目が集まっていたが、海外の主要メディアの評価はいかに。

米Los Angeles Timesは、「このミニシリーズは古いテーマを復活させているものの、ストーリーを新鮮な領域に引き込むため、内省やその他の新たな葛藤を十分に投入している」と評し、前向きなレビューだ。米Vanity Fairも、「フランチャイズのブラン​​ドである自意識過剰さと向こう見ずなナンセンスなカムバックを驚くほど歓迎したくなるが、そのメタな気づきはそれほど重要ではない」と評価している。

対して米Varietyは、「『Dexter:New Blood』は、オリジナル版のエンディングの後味の悪さと引き換えることはできるが、一部の外的な要素以外、デクスターを改めて定義するものはない」と否定的なレビューだ。そして、米New York Postもまた、「この10話のシリーズは酷くはないものの要領を得ない」と評しており、満足していないようだ。

以前のインタビューで、デクスター役のマイケル・C・ホールがオリジナル版のエンディングについて、「番組は視聴者を怒らせないまでも、煙に巻く形で終わったと思う。だけど、そのエンディングは少なくとも僕たちがシリーズに戻って、デクスターに何が起こったのか明確に答えるためのお膳立てになったと思う」と、視聴者を煙に巻くような終わり方だったと語っていた。そして、オリジナル版でシーズン1~4まで脚本・製作総指揮を兼任し、続編でクリエイターを務めるクライド・フィリップスは物議を醸した結末のおかげで、続編を作ることができたと述べていた。

海外メディアで賛否両論となっている『Dexter:New Blood』はまだ第1話が放送されたのみで、今後巻き返していくのかもしれない。とにもかくにも自分の目で確かめて判断するのがフェアだろう。日本でのリリースについては未定だが、近いうちに到着することを願いたい。本作はShowtimeにて毎週日曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)

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『Dexter: New Blood』公式Twitterより(@SHO_Dexter)