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『アストリッドとラファエル』シーズン7、初の日本ロケはいかにして実現したのか?

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アストリッドとラファエル 文書係の事件録

大人気のフレンチミステリー『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』は、来たるシーズン7でシリーズ初の海外ロケを東京で行った。これは、本作をもともと手掛けるフランスの制作会社JLA Productionsと日本のNHKエンタープライズによる前例のない共同制作によって実現した。日本での熱狂的な人気が、この画期的なプロジェクトを後押しすることになった。米Varietyが関係者たちのコメントを伝えている。

アストリッドとラファエル
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2019年に仏France 2でスタートすると日本を含む国外 …

日本で撮ったエピソードは「シリーズにおける真の転換点」

日仏の制作会社がタッグを組み、シーズン7の一部を東京で撮影するという異例のコラボでは、同作を放送するフランスの放送局France Télévisionsの作品の国際販売・配給を行うFrance TV Distributionが重要な役割を担った。双方を結びつけたFrance TV Distributionによると、今回の共同制作は『アストリッドとラファエル』の新たな可能性を切り開き、国際的な影響力をさらに強化するものだという。

2019年に本国フランスで始まった『アストリッドとラファエル』では、几帳面で論理的なアストリッドと猪突猛進ながらも大らかなラファエルという正反対の二人が互いの足りない部分を補い合うことで事件を解決していく。同作はフランスで最も視聴されているドラマとしての地位を確立。2025年には、同国の動画配信サービスfrance.tvで2400万回再生と、昼間の時間帯を除いたドラマシリーズとして最多の再生回数を記録した。また、これまでに130ヵ国以上で販売された上、イギリスでは『ペイシェンスとビー ヨーク警察文書係の事件録』として、スペインでは『Ágata and Lola(原題)』としてリメイクされている。

『アストリッドとラファエル』のシーズン7でのアストリッドとラファエルは、サバイバリズム、古代エジプト、ヒンドゥー教コミュニティ、ボートハウスでの殺人事件、パリと東京にまたがる捜査などに挑むことに。そんな彼女たちには事件以外の難題も降りかかる。というのも、日常が突然大きく揺らぐことになるからだ。犯罪資料課が閉鎖の危機に直面し、アストリッドは心の拠り所を奪われてしまう。彼女は唯一の居場所を失うことになってしまうのか? 一方のラファエルは、長いリハビリを経てなお、機動力の低下という現実と向き合わなければならない。つまり、かつてのようなエネルギーで捜査に当たることが難しくなっているのだ…。この困難な状況を乗り越え、自分の居場所を守ることはできるのか?

こうした新たな試練に立ち向かうため、アストリッドとラファエルは自分たちの関係性そのものを大きく見直す必要に迫られる。かけがえのない友情は揺らいでしまうのだろうか――。

シーズン7には、サラ・モーテンセン(アストリッド・ニールセン役)、ローラ・ドヴェール(ラファエル・コスト役)、ブノワ・ミシェル(ニコラ・ペラン役)、ソフィア・ヤムナ(ノラ・モンスール役)、ユベール・ルーロー(ヴァッシュー警視役)、ウスキ・キアル(アンリ・フルニエ役)、ジャン・ブノワ・スイル(ウィリアム・トマ役)、ケンゴ・サイトウ(テツオ・タナカ役)、シャルロット・ガシオ(デルフィーヌ・シモン役)が続投する。

『アストリッドとラファエル』が日本上陸を果たしたのは2021年。ミステリーチャンネル(旧AXNミステリー)で日本初放送された。翌2022年にはNHKでも放送がスタート。さらに多くのストリーミングサービスで配信され、France TV Distributionによると見逃し配信も高いビュー数を獲得している。2025年には、France TV Distributionが東京で主要なプロモーションツアーを企画。キャストが来日して記者会見やファンミーティングが開催され、日本における並外れた熱意が示された。シーズンを重ねるごとに、シリーズは放送とストリーミングの両プラットフォームで視聴者層を拡大し、その人気はDVD売上にも反映されている。2026年2月に日本初放送となったシーズン6は、シリーズ史上最高の視聴率を記録。日本での熱狂的な人気を鑑みれば、シーズン7の一部の舞台を東京に設定することは自然な流れだったようだ。

JLA Productionsのプロデューサーであるジャン=セバスチャン・ブイユーは、「何年もの間、『アストリッドとラファエル』のエピソードを東京で撮影することを夢見ていました。France TélévisionsとFrance TV Distribution、そしてNHKエンタープライズのおかげで、その夢がシーズン7で現実のものとなりました」と語る。

シーズン7では2話が日本で撮影されており、それらのエピソードは「シリーズにおける真の転換点となります」とブイユーは付け加える。そして、フランスと日本両方の視聴者を「驚かせ、そして喜ばせるでしょう」と自信を見せた。

「『アストリッドとラファエル』が海外で撮影されるのはこれが初めてです。フランスのドラマシリーズが海外で撮影されるのも初めてであり、それが日本で実現したことを非常に誇りに思っています。このシリーズは誕生当初から、日本と多くの繋がりがありましたから」

「東京での撮影は素晴らしい冒険でした。特にフランスと日本のスタッフ間の協力体制は素晴らしく、何よりも創造性と実りある交流の信じられない源となりました。JLAとFrance TV Distributionのチームは、この新シーズンを実現するために、制作プロセス全体を通して協力し合いました」とブイユーは述べている。

ブイユーの言う通り、本作には当初から端々で日本の要素が盛り込まれていた。例えば、アストリッドは子どもの頃から日本文化に慣れ親しんでおり、テツオは日本からの留学生だ。

今回の共同制作は、NHKのプロデューサーにとってもポジティブな経験となった。NHKエンタープライズの坂部康二は、「当初から、チームが日本の文化を誠実さと敬意を持って受け入れようとする真摯な姿勢に感銘を受けました。その精神が、このコラボレーションを真に意味のあるものにしたのです」と振り返る。

France TV Distributionの国際セールス責任者ジュリア・シュルテは、「JLAとNHKエンタープライズ、そしてFrance Télévisionsの同僚たち、関わったすべての素晴らしい才能に心から感謝しています」と口にする。「彼らのオープンマインドな姿勢、創造性、そして熱意が、この新たな日仏の冒険を可能にしました。初の共同制作が実現したことを大変喜ばしく思いますし、これが今後の多くの共同制作の第一歩となることを願っています」

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』シーズン1~6はU-NEXT、シネフィルWOWOWにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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海外ドラマNAVI編集部

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