映画、ドラマ界で活躍してきたベテラン俳優のサム・ニールが78歳で死去した。米Varietyが報じている。
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血液癌を乗り越えた直後に届いた訃報
ニュージーランド出身のサムはオーストラリアのシドニーで家族に見守られながら安らかに息を引き取ったと、今月13日(月)に彼の公式SNSが発表した。「サムは癌を克服し、尊厳をもって人生をまっとうしました。この別れは突然で予期せぬものでしたが、癌が再発していなかったことがせめてもの救いです」と投稿には綴られている。
ニールは血液癌による長い闘病生活を送っていたが、今年初めにオーストラリアでの臨床試験に参加した結果、寛解したと4月に発表したばかりだった。突然の訃報は、驚きと深い悲しみをもって伝えられている。
およそ50年にわたり映画、ドラマで活躍し続けたニール。アラン・グラント博士を演じた『ジュラシック・パーク』シリーズのほか、『レッド・オクトーバーを追え!』『ピアノ・レッスン』『ソー:ラブ&サンダー』『ピーターラビット』などの映画で深い印象を残した。ドラマでは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『新世界 ~航海の果てに~』をはじめ、『THE TUDORS ~背徳の王冠~』『ハッピー・タウン/世界一幸せな狂気』『ALCATRAZ/アルカトラズ』『ピーキー・ブラインダーズ』『そして誰もいなくなった』『インベージョン』『失踪 ~母が消えた日~』『大地の傷跡』など様々なジャンルの作品に参加していた。
150を超える作品に出演した彼のことを多くの著名人が追悼。『ジュラシック・パーク』監督スティーヴン・スピルバーグは「サムは本当に協力的な俳優でした。子どもをうるさくて汚らしい存在のように扱うグラント博士を演じることは、実生活では子どもたちを深く愛する父親だった彼にとって大きな挑戦でした。それでも彼は見事に演じ切りました。彼と『ジュラシック』シリーズを作ることが大好きでした。ローラ・ダーンやジェフ・ゴールドブラムとともに、私たちは永遠に“ジュラシック・ファミリー”です。サムは私たちにとっても、世界中のファンにとっても、決して忘れられることはありません」
『ジュラシック』シリーズのエリー・サトラー博士役で共演したローラ・ダーンも、「生涯を通じて愛する友。サムは、忠誠心、誰かを守ろうとする気持ち、そして愛情の深さを、いつもあの辛口のユーモアを交えながら示してくれました。彼は真の紳士であり、高潔な人でした。そして私にとって理想の主演男優そのものでした。永遠に愛しています、アラン・グラント博士」と、役に絡めて長年の友人を偲んだ。
さらにイアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムは、劇中のサム、ローラとの3ショット画像を投稿し、「新たな素晴らしい冒険が始まる。いつまでも変わらぬ愛を込めて」と、先に旅立った友へと綴っている。
2024年のリミテッドシリーズ『失踪 ~母が消えた日~』で共演したアネット・ベニングも、「サムと一緒に仕事ができたことは、本当に幸せでした。カメラの前での私たち家族は機能不全で不幸そのものでしたが、カメラが止まれば、みんなで一緒に過ごす時間を心から楽しみ、今でも“家族”のグループチャットが続いています。当時サムはリンパ腫の治療を受けていましたが、それでも明るく、勤勉で、一緒にいて本当に楽しい人でした。俳優としてのサムには気取りも飾りもなく、その仕事ぶりは非常に誠実で厳格でした。彼は常に真実を演じていました」と、思い出を語った。
1988年の映画『デッド・カーム/戦慄の航海』で共演したニコール・キッドマンは、サムを「偉大な俳優の一人で、一緒にいるだけでこちらも幸せになれる人」と称賛。そして共演当時をこう振り返っている。「私たちが出会ったのは、私がまだ18歳の時でした。サムは私を温かく導いてくれて、それ以来、生涯の友人でいてくれました。魅力的で、優しく、ユーモアがあり、とても知的な人でした。彼がいなくなることは本当に寂しいです」
『ピーキー・ブラインダーズ』のキリアン・マーフィもかつての共演者の死を悼んだ。「サムを知り、一緒に仕事をした誰もがそうだったように、私も彼を心から尊敬し、同じくらい愛していました。彼は最も優しく、最も面白く、最も穏やかな人の一人であり、そして最高の俳優の一人でした。どうか安らかに眠ってください」
同じニュージーランド出身のカール・アーバンは、サムを「私たちの世代の道を切り開いてくれた存在であり、インスピレーション。美しい人でした。ニュージーランドにとって、そして世界にとっての宝でした」と追悼した。
彼が長年拠点としていたオーストラリアでは、アンソニー・アルバニージー首相が故人の輝かしいキャリアを振り返り、「サムは多くの人が愛するオーストラリアの物語に登場し、人々の心に特別な場所を築いた」などと追悼の意を表した。
そのほかにも、『ジュラシック・ワールド』シリーズの監督コリン・トレヴォロウ、リチャード・E・グラント、アラン・カミング、トニ・コレット、レスリー=アン・ブラント、カイリー・ミノーグ、『ピーキー・ブラインダーズ』公式Instagramなどが追悼のメッセージを寄せている。
Sam Neill starred in so many beloved Australian stories and he earned a special place in Australian hearts.
Wry and dry, thoughtful and laconic, Sam fought illness with the same dignity, humour and conviction that gave strength to his every performance.
He will be much…
— Anthony Albanese (@AlboMP) July 13, 2026
様々な作品で幅広い役柄を演じたサムの冥福を祈りたい。
『ピーキー・ブラインダーズ』全6シーズンはNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)









