わずか9か月の間に、トップショーランナーであるチャック・ロリーは、彼のキャリアにおいて最も重要な二人を失うことになった。一人目は、2025年9月に亡くなった長年のエージェントであり、メンターでもあったボブ・ブローダー。そして二人目が、先月、短い闘病の末に亡くなった名監督、ジェームズ・バロウズである。バロウズはロリーにとって、まさに「困った時の頼みの綱」と言える存在だった。
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『フレンズ』監督ジェームズ・バロウズ死去…ジェニファー・アニストンらキャストが追悼
『フレンズ』をはじめ数々の人気シットコムを手掛けたジェームズ …
わずか9か月の間に訪れた、2つの巨大な喪失
『ビッグバン★セオリー』や『ハーパー★ボーイズ』といった大ヒットシットコムのパイロット版を手がけたバロウズについて、ロリーは「彼のような人物は他にはいなかった」と、深い哀悼の意を表して当時を振り返った。
テレビコメディ界のトップに君臨するロリーと、マルチカメラ方式(複数のカメラで同時に撮影するシットコムの王道スタイル)の巨匠であるジェームズ。二人は2025年11月に行われたブローダーの追悼式に登壇し、心からの、そして彼ららしいユーモアに溢れた追悼の辞を述べた。このイベントで二人は共に貴重な時間を過ごしたが、これが結果的に、ジェームズが公の場に姿を現した最後の機会の一つとなってしまった。
30年間に及ぶ共同作業と、固い友情の始まり
ブローダーは、ロリーとジェームズの双方のキャリアを長年にわたって支えたエージェントであり、この2人の代表的なクライアントを引き合わせた「仲介役」でもあった。
1997年、ジェームズがロリーの手がけたABCのコメディドラマ『ふたりは最高!ダーマ&グレッグ』のパイロット版を監督したことで、二人の強力なタッグが実現する。ここから始まった共同作業、そして友情は30年間にわたり、計6本ものドラマシリーズに及ぶこととなった。
ロリーはジェームズの訃報について公の場で初めて、米Deadline誌の取材に対して語った。「彼は偉大な人物であり、唯一無二の才能の持ち主だった。『ダーマ&グレッグ』『ハーパー★ボーイズ』『ビッグバン★セオリー』『マイク&モリー マシュマロ系しあわせ日記』で彼と一緒に仕事ができたことは、私にとって至上の幸運だった。彼のような人は他にいない。ジミー(ジェームズの愛称)のような男と仕事をし、友人になれたことは、私への贈り物だったと思っている」
ヒット作の裏に、常にあった名匠のカメラワーク
1997年以降、ジェームズはロリーが手がけたマルチカメラ方式のパイロット版(のちにシリーズ化された作品)のほとんどでメガホンを取ってきた。そのリストには、ABCの『ダーマ&グレッグ』、CBSの『ハーパー★ボーイズ』、『ビッグバン★セオリー』(オリジナルのパイロット版と、作り直された再撮影版の両方)が並ぶ。さらに、Netflixでパイロット版なしの一括シリーズ制作として発注された『ハイ・ライフ』、さらにはCBSの『B Positive(原題)』が含まれている。
数々の名作シットコムの礎を築き、お茶の間に笑いを届け続けたジェームズ。ロリーをはじめ、彼を失ったハリウッドの哀しみは計り知れない。『ビッグバン★セオリー』全12シーズンはHuluおよびU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)








