かつて人類が誰も行ったことのない場所へと勇敢に突き進んできたウィリアム・シャトナー。現在95歳を迎えた彼だが、どうやら少なくともあと1回は、あの宇宙へ向かう準備ができているようだ。シャトナーは米TV Guide Magazineの「Star Trek: The Captains」のインタビューに応じ、俳優としての長いキャリア、そして自身最大のはまり役である『スター・トレック』のジェームズ・T・カーク船長について率直に語った。
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95歳のカーク船長?!
米TV Insider誌の報道によると、「もう一度カーク役を再演するためには、何が必要か」と尋ねられたウィリアムは、次のように答えている。
「ギャラだと言うのは簡単だが、ご存知の通り、カークを長く演じれば演じるほど、彼というキャラクターに様々な陰影を落とし込むことが許されるようになった」
さらに、年齢を重ねた今だからこそ、カークをより深く演じられるという強い自信を覗かせた。
「平和のための船であると同時に、恐ろしい戦争の兵器でもある宇宙船の指揮を執るカーク船長という存在は、今の私のような人間のなかにこそ、非常にうまく宿ることができるのではないかと思っている。つまり、私にはまだ戦いに対する攻撃性や本能が残っているし、これまでにもみずから非常に危険なことへと身を投じてきたからね。しかし、年齢を重ねるにつれて、若さの特徴とも言えるむき出しの攻撃性とは対照的に、それまでの態度や行動における起伏をコントロールし、円熟させていくという計画性のようなものが備わってくる。95歳になった今でも、カークは戦争と平和の双方を司る宇宙船のキャプテンとして、本当に優れた指揮を執れると確信しているよ」
普遍的なコンセプトが生み出す、衰えぬ人気の秘密
今年9月に迎える『スター・トレック』生誕60周年を前に、なぜこの作品が今もなお衰えぬ人気を誇っているのかを尋ねられたウィリアムは、次のように語った。
「かつては冗談交じりに“まあ、私のおかげさ”なんて言っていたものだ。これまでずっと関わってきたからね。でも当然、私一人の力ではないことは分かったし、どうやら他の特定の誰かのおかげというわけでもなさそうだ。これはむしろ、作品の持つ“今から400年後、私たち人類は地球上で生き延びているだけでなく、大いに繁栄し、そこには無限の可能性が広がっている”という普遍的なコンセプトそのものの力なのだと思う」
私生活においても、作品の精神を体現するかのように挑戦を続けている。5年前の2021年には、ジェフ・ベゾス率いるブルー・オリジン社の宇宙飛行で本物の宇宙へと飛び立ち、当時「宇宙に到達した史上最高齢の存命人物」として大きな話題を呼んだ。
エミー賞俳優としての功績と、すべてをさらけ出したドキュメンタリー
ウィリアムのその他の代表作としては、1980年代のドラマ『パトカーアダム30』の主演や、2000年代のドラマ『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』および『ボストン・リーガル』でエミー賞に輝いたデニー・クレイン役などが広く知られている。
2024年には、彼の生涯を追ったドキュメンタリー映画『William Shatner: You Can Call Me Bill(原題)』が公開された。当時、彼は米PEOPLE誌に対し、このプロジェクトのために自身の人生を振り返ることは「どこか裸にされたような気分」だったと語っている。
「あの映画には、自分が処理しきれる限界、あるいはギリギリ処理できるかというほどの、リアルな真実と私自身のすべてが詰まっている。ただ、少しきまりが悪いものだね。まるで服を脱がされているような感覚だったよ」
波乱万丈な人生を歩み、95歳となった今もなお前進を続けるシャトナー。彼が再びあのSF界の伝説的キャプテンとして不朽の宇宙船へと帰還する日は、そう遠くないのかもしれない。『スター・トレックI』や2009年の映画『スター・トレック』などはU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)









