ニュース

スピルバーグ×スコセッシ製作ドラマ『ケープ・フィアー』、映画版をいかに参照した?

※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ケープ・フィアー

ハリウッドを代表する二人の巨匠、スティーヴン・スピルバーグとマーティン・スコセッシがドラマシリーズで初めて手を組んだApple TVの『ケープ・フィアー』。1991年の映画版から大きなインスピレーションを受けた同作について、キャストが語った。米Entertainment Weeklyが伝えている。

Cape Fear(原題)
『ケープ・フィアー』Apple TVドラマ版の配信日決定!予告編&ファーストルックも到着

ハリウッドを代表する二人の巨匠、スティーヴン・スピルバーグと …

ロバート・デ・ニーロの名演を思い出させる存在になれれば

スピルバーグとスコセッシが製作総指揮を務める本作のもととなったのは、1957年に発表されたジョン・D・マクドナルドの小説「ケープ・フィアー ―恐怖の岬」(文春文庫)。重罪で長い間服役していたマックスが出所し、幸せに暮らす弁護士サムを逆恨みして復讐を始める…というストーリーだ。

過去に2度映画化されており、1962年の最初の映画化『恐怖の岬』は、当初メガホンを取るはずだったアルフレッド・ヒッチコックの絵コンテをもとにJ・リー・トンプソン(『ナバロンの要塞』)が監督を務め、グレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムが競演。1991年のスコセッシ監督によるリメイク『ケープ・フィアー』にはロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラングなどが出演し、主人公サムの一人娘を演じたジュリエット・ルイスは18歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。

なお、1991年の『ケープ・フィアー』はもともとスピルバーグが企画しており、スコセッシはその間『シンドラーのリスト』に取り組んでいたが、二人は最終的に監督する作品を交換。出来上がった作品はいずれも高い評価を受け、『シンドラーのリスト』でスピルバーグはアカデミー賞の作品賞と監督賞を獲得したという裏話がある。

今回のドラマ版は主に1991年の映画をもとにしており、キャストたちが35年前の作品から受けた影響を語った。

ケープ・フィアー

まず、悪役マックス・ケイディを演じるハビエル・バルデムは、「出演が決まった時、自分にこう言い聞かせました。“ハビエル、デ・ニーロがあの象徴的な演技で成し遂げたことに少しでも近づこうなんて考えるな。無理だ。俳優としてあまりにも違う。挑戦しようとさえするな”と」と振り返る。

ロバート・デ・ニーロは予測不能でカリスマ的な元受刑者を演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ハビエル自身は2007年の映画『ノーカントリー』で独特の存在感を放つ殺し屋を演じてアカデミー賞助演男優賞に輝いているが、それでも今回の悪役に臨むには心構えが必要だったようだ。

出演が決まったハビエルは、デ・ニーロ版のキャラクターを改めて見直すことに。母国スペイン・マドリードの映画館スタッフに頼み、自分だけの特別上映を実現。「ポップコーンとダイエットソーダを持って映画館に行き、一人で観ました。暗い館内に座りながら、デ・ニーロに向かって祝福のようなものを求めていました」

彼は観賞しながら、デ・ニーロに向けて心の中でこう語りかけた。「あなたは象徴的な演技を成し遂げました。信じてほしいのですが、私はそれに並ぼうとしているわけではなく、ただ自分なりの解釈をやるだけです。どうかそれを祝福してください。そして、あなたが成し遂げたすべてに感謝します。私は、あなたの演技がどれほど素晴らしいかを思い出させる存在になれればと願っています」

ケープ・フィアー

一方、エイミー・アダムスが演じる弁護士アンナ・ボウデンは、マックスに主に立ち向かう役どころという意味でニック・ノルティが扮した弁護士サミュエル・G・ボウデンに相当する役どころだが、エイミー本人はサミュエルの妻役だったジェシカ・ラングを参考にしていた模様。

「ニック・ノルティのことは特に意識していませんでした。ただ、ジェシカ・ラングには、私がいつも大好きな穏やかな強さがあります。私にとっては強さが重要でした。でも同時に、このキャラクターにはとても傷つきやすい面もあります。だから私は脆さと強さのバランスを取りたいと考えていました」

ケープ・フィアー

また、パトリック・ウィルソンが演じるトム・ボウデンは、かつてマックスを起訴した人物で、裁判後にアンナと結婚した。そんなトムは過去の映像化作品のどのキャラクターにも該当しないが、パトリック自身は1991年版の主要俳優の一人を大いに尊敬している。

「ニック・ノルティが大好きなんです。私のお気に入り映画の一つは『48時間』で、あの作品での彼は圧倒的な存在感を放っています。ずっと彼の演技に魅了されてきました。『ケープ・フィアー』も例外ではありません。彼はたとえ善人を演じていても、話し方から“何か内なる悪魔を抱えている”ことが分かるんです。そしてそういうところが私は大好きなんです。彼は常に、緻密な技術と大胆さを兼ね備えた圧倒的な存在です」

「面識はありませんが、彼は、私がこの仕事をやりたいと思った理由を形作った俳優の一人です。彼の演技には、洗練されすぎた今の映画スターにはあまり見られない生々しさがあります。演技の中で決して磨き上げられた感じに見えません。そんなところが昔から好きなんです」

パトリックはまた、最初の映画化『恐怖の岬』でグレゴリー・ペックが演じた主人公の弁護士サム・ボウデンについて、自身のトムとは「まったく異なる存在」としながらも、その仕事を高く評価する。

「私はいつも、自分は生まれる時代を間違えたのではないかと思っています。昔ながらの映画スターたちが大好きなんです。だから私にとっては、そうした伝統に寄り添い、敬意を払うことが大切なんです」

全10話のドラマとしてよみがえった『ケープ・フィアー』は、6月5日(金)にApple TVにて独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

  • この記事を書いた人

海外ドラマNAVI編集部

海外ドラマNAVI編集部です。日本で放送&配信される海外ドラマはもちろん、日本未上陸の最新作からドラマスターの最新情報、製作中のドラマまで幅広い海ドラ情報をお伝えします!

-ニュース
-, ,