ベストセラー作家スティーヴン・キングの長編小説デビュー作であり、過去に何度も映像化されてきた「キャリー」。Amazon製作によるドラマ版『Carrie(原題)』で原作から大きく変更される4つの点が明らかとなった。
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スティーヴン・キング原作「キャリー」ドラマ版の主要キャストが明らかに
ベストセラー作家スティーヴン・キングの長編小説デビュー作であ …
名作ホラー『キャリー』が初の連続ドラマ化
原作は、狂信的な母親のもとで孤立して育った少女キャリー・ホワイトが、学校でも壮絶ないじめを受ける中、自身に秘められた超能力(テレキネシス)に目覚めていくホラー小説だ。そして高校最後のプロムの夜、クラスメイトによる残酷ないたずらをきっかけに、キャリーの怒りは街全体を巻き込む惨劇へと発展していく。
本作は、これまでに1976年版をはじめ複数回映画化されてきたが、Netflixのホラードラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』などで知られるマイク・フラナガンが手がけるAmazon版は、全8話構成で描かれる初のテレビシリーズとなる。物語は現代を舞台に再構築され、SNS時代ならではのいじめなどが描かれることが明かされていたが、米Entertainment Weeklyのインタビューでフラナガンは、さらに原作から大きく変更される4つのポイントを明かした。
① 父親ラルフ・ホワイトの「存命」と新たな始まり
まず1つ目は、キャリーの父ラルフ・ホワイトの設定だ。原作でラルフはキャリーが生まれる前に建設現場での事故で亡くなっており、キャリーは幼い頃から公立学校へ通っていた。しかしドラマ版では、物語の冒頭で父親が突然亡くなることで行政がホワイト家の存在を初めて把握し、それをきっかけにキャリーは初めて公立高校へ通うことになるという。
② 歪んだ愛として再解釈される母マーガレット
2つ目は、母マーガレット・ホワイトの人物像だ。原作のマーガレットは娘を精神的にも肉体的にも虐待し、娘の好奇心や疑問を徹底的に抑え込む存在として描かれている。一方でドラマ版では、より複雑で多面的なキャラクターへと描き直されているという。フラナガンは、その違いについて次のように語っている。
「私たちのマーガレット・ホワイトは娘を心から愛し、この世界や、自分は知っていてもキャリーはまだ知らない危険から守ろうとする女性です。しかし、その守り方が分からないため、娘を外の世界から隔離することこそが最善だと信じています。それは罰ではなく、娘が純粋な好奇心を持ったまま生きられる“私的なユートピア”を作ろうとしているのです。原作とはまったく異なる親子関係になっています」

③ 誰も予想できない「プロムの夜」
3つ目は、『キャリー』を象徴するプロムの惨劇だ。映画ファンにもよく知られる、キャリーが豚の血を浴びせられる名シーンは残されるものの、そこへ至る経緯も、その夜に起きる出来事も原作や映画とは大きく異なるという。
フラナガンは、「そこに至るまでの過程は全く異なるものになるし、プロムで起こる出来事も完全に変わります。原作を映像化するのが好きな人間にとって、これほど素晴らしく魅力的なチャンスはありません」と説明している。
④ “世界規模”へと拡張される世界観
4つ目は、物語のスケールそのものが大きく広がる点だ。ドラマ版では第2話以降、各エピソードの冒頭で世界各地、そして異なる時代に生きる“特殊な能力”を持つ女性たちの物語が描かれる。キャリー自身が、そうした能力者たちの中でどのような存在なのかが、シーズンを通して明らかになっていく構成だ。
原作には、裁判記録や科学調査、警察資料などを通じて、キャリー以外にも念動力を持つ人々が存在することを示唆する記述がある。しかし1976年のブライアン・デ・パルマ監督による映画では、この設定はほとんど描かれなかった。
フラナガンは、「キングはテレキネシスを生み出すTK遺伝子や、その科学的背景にも触れています。デ・パルマ版では、キャリーが能力を持つ女性たちの大きな世界の一員であるという設定は扱われませんでした。しかし、原作には確かにその可能性が示されていて、私たちはそこをさらに発展させることができました」と語っている。
大胆な変更に不安を抱く原作ファンがいることも理解しているというフラナガン。しかし同時に、「私自身、原作が変更されることにはとても敏感です。それでも今回は大胆な変更や新しいアイデア、再解釈が必要になる作品でした。だからこそ、この企画に挑戦したかったのです」と、その理由を明かした。
これまで何度も映像化されてきた名作『キャリー』が、フラナガンによってどのような新たな恐怖を生み出すのか、大きな注目が集まりそうだ。『Carrie』はAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)にて、240以上の国と地域で今秋に配信予定。(海外ドラマNAVI)








