映画『フレンドシップ』や『Netflixプレゼンツ:ザ・キャラクターズ』などで知られるコメディアンのティム・ロビンソンが主演を務める新作コメディシリーズ『チェア・カンパニー』(原題:The Chair Company)が、視聴者の予想を遥かに上回る大ヒットを記録している。
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『チェア・カンパニー』椅子が壊れた屈辱から奇妙な陰謀へ…物語の概要
HBOの発表によると、10月12日に初回が放送された本作は、放送開始から3日間で米国において合計約140万人の視聴者を獲得した。これは、過去5年以上で『アベニュー・ファイブ』以来HBOのコメディシリーズとして最大の初週視聴数を達成したことを意味する。
さらに、『チェア・カンパニー』はHBO Maxにおいても『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』および『海賊になった貴族』に並び、歴代トップ3に入るコメディ初回視聴スタートを記録した。
あらすじはというと、プレゼンテーション後の壇上で椅子が壊れ大勢の前でひっくり返るという屈辱的な出来事をきっかけに、奇妙な陰謀に巻き込まれる会社員ウィリアム・ロナルド・トロスパーを主人公に描く風刺コメディ。
この屈辱をきっかけに、ウィリアムはその壊れた椅子を製造した「Tecca」という会社を突き止めようと独自調査を開始。単なる椅子の品質トラブルから始まったはずの調査は、次第に彼自身も理解できないほど奇妙な陰謀や妄想の渦に飲み込まれていく。物語は、ウィリアムの社会的不安と自己正当化の暴走を風刺的に描きながら、現代アメリカの労働文化、中年の不安、そして“見えない敵”への過剰な執着をブラックコメディとして昇華させている。
共演には、妻バーブ役のレイク・ベル(『カジュアル』)、娘ナタリー役のソフィア・リリス(『ノット・オーケー』)、息子セス役のウィル・プライス(『グースバンプス』)らが名を連ねる。
『ティム・ロビンソンのコントシリーズ』コンビによる“居心地の悪い笑い”
本作は、ティムが『ティム・ロビンソンのコントシリーズ』でタッグを組んだザック・ケイニンと再び共同クリエイターとして参加している点も見逃せない。
物語の後半にかけては、ウィリアムの人間関係の崩壊や、現実と妄想の境界が曖昧になる展開が待ち受ける。そこには、ティムが得意とする「居心地の悪い笑い」とともに、現代社会に対する不条理な風刺が濃密に展開されるという。
制作陣には、アダム・マッケイとトッド・シュルマンも製作総指揮として名を連ねる。マッケイは、『メディア王 ~華麗なる一族~』や『ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生-』など、HBOとの協力関係を継続しており、本作にもその知性が注ぎ込まれている。
視聴者の勢いは主にストリーミングによって支えられており、初回放送が地上波HBOでの視聴(約12万4,000人)は全体の約9パーセントにとどまったものの、それ以降のオンデマンド再生が大きな伸びを見せている。
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