大ヒット青春ドラマ『The OC』のサマー役で人気を博したレイチェル・ビルソン。彼女は、過去に自身の性生活について率直語ったことで仕事を失った経験があり、現在もその余波が残っているという。
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『The OC』レイチェル・ビルソン、サマーとセスは結婚し子どももいると思う
ファンと思いは一緒? 2003年から2007年までシーズン4にわたって放送された米FOXの青春ドラマ『The OC』でサマー役を演じたレイチェル・ビルソンは、サマーとセス(アダム・ブロディ)が今も一緒にいると信じているという。米Screen Rantが伝えた。 『The OC』はカリフォルニア州オレンジ・カウンティを舞…
セクシャリティに関するオープンな発言が波紋を呼び、解雇の憂き目に
9月19日配信のニコール・バイヤーのポッドキャスト「Why Won’t You Date Me(原題)」に出演したレイチェルは、2023年にあるポッドキャストで性的な好みについて詳しく話したところ、ある企業から解雇されていたことを明かした。
彼女が問題の発言をしたのは、2023年3月にポッドキャスト「Women on Top(原題)」に出演した時のこと。その中で、好きな体位や苦手な体位など、自身の性的な好みについてオープンに語り、「セックスでオーガズムを得たいなら上に乗らないとダメって学んだ。正常位が好き。乱暴に扱われたい」と冗談めかしてトークを展開した。
この発言がメディアで取り上げられると、数週間後に配信した自身のポッドキャスト「Broad Ideas(原題)」では、一部で反発を招いてしまったことを明かしている。そして今回、その一件で「ある企業から解雇された」という具体的な事実を初めて明らかにしたのだ。
「文脈」こそが重要!女性の多くは共感を示した
解雇について「闘いたかったか?もちろん」と語ったレイチェル。その上で、「でも、両方の立場がわかる。文脈から切り離されて、単独のコメントとして読まれてしまうと、確かに一方向からの見方だけで受け取られることもあると思う」と、企業側の懸念にも一定の理解を示す。
しかし、彼女は「その会話の文脈こそが重要だった」と強調する。問題の発言をしたのは「基本的に女友達との話の中でふざけていた」時であり、「『乱暴に扱われるのが好き』みたいなことを言ったの」と当時の発言を振り返った。
すると、ポッドキャストのホストであるニコールが「いいね。『惑わしてほしい』みたいなことでしょ」と理解を示して冗談で返答したように、レイチェルによると、この発言を聞いた多くの女性が共感してくれたという。
「一緒に(ポッドキャストの)「Broad Ideas」をやっているオリヴィア・アレンの83歳のお母さんでさえ、『私も乱暴に扱われるのが好きよ!』と言っていたの。みんなもわかってくれる感覚だと思う」とレイチェルは続けた。しかし、「その部分だけが切り取られてしまった。確かに印象はよくなかったかもしれないけど、その会社はとても保守的で、そもそも性の話をすること自体に不快感を持っていたんだと思う」と、保守的な価値観を持つ企業にとっては受け入れがたい発言だったと分析している。
「シングルマザーだから仕事が必要」精神的な打撃と、トラウマを乗り越えて
レイチェルは該当の発言について、後悔はしていないとしながらも、その影響で精神的には大きな打撃を受けたことも告白している。「泣いたわ。私はシングルマザーだから仕事が必要で……ひとつひとつが大事。私は家族、特に娘を支えているから、どんな仕事も重要なの」と、一家の大黒柱としての重圧を吐露した。
以降、彼女は失言がきっかけで再び仕事を失うことが怖くなり、無意識に発言を気にしてしまうようになったという。しかし、自身のポッドキャスト「Broad Ideas」では、流産の経験や子育てなど様々なテーマについてなるべく率直さを失わずにオープンに語り続けている。
公の場で自身のセクシャリティについて語ったことが、皮肉にも解雇という形で大きな代償を伴ってしまったレイチェル・ビルソン。しかし、その経験を乗り越え、自身のポッドキャストという場所で、これからもリスナーに共感を呼ぶ等身大の正直な言葉を届けてくれるに違いない。
『The OC』はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)