『明日に向って撃て!』『スティング』など数多くの名作で知られる名優ロバート・レッドフォードの訃報を受け、彼が1960年代に出演した『ミステリー・ゾーン』で演じた死神役が再び注目されている。
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ロバートが演じた“ミスター・デス”
9月16日、ロバートはユタ州プロボ郊外の自宅にて89歳で永眠した。死因は公表されていないが、Rogers & Cowan PMKの会長兼CEOであるシンディ・バーガーは、「就寝中に亡くなった」と述べている。「レッドフォードは、ユタの山々にあるサンダンスの自宅で、愛する人々に囲まれながら亡くなりました。大きく惜しまれる存在です」と声明を発表した。
ロバートは俳優として数々の名作を残し、上述の作品のほか『華麗なるギャツビー』や『大統領の陰謀』、『愛と悲しみの果て』など、その時代を代表する映画に出演。また、『普通の人々』や『ミラグロ/奇跡の地』などで監督としても活躍した。
彼の死を受け、1962年放送のオムニバスドラマ『ミステリー・ゾーン』シーズン3第16話「死神の訪れ」で、ロバートが演じた“ミスター・デス”ことハロルド・ベルドン役が再び注目を集めている。この回でロバートは、傷を負った警官でありながら実は死神であるベルドンを演じ、数々の死を間一髪で逃れた老女を穏やかに死へ導く役どころを務めた。
最終場面で死神はワンダに向かって、「本当に私のことが怖いですか? あなたが恐れているのは未知なのです。恐れる必要はありません」と語り、死の本質をやさしく説く。「衝撃も破壊もない。あなたが恐れた終わりは、実は始まりなのです」と締めくくるシーンは、多くの視聴者に強い印象を与えた。
ロバートの死を受け、このシーンはSNSで再び注目され、多くのファンや著名人が動画をシェアしている。作家のデイヴ・イツコフはXで、「ロバート・レッドフォードが『ミステリー・ゾーン』で穏やかな死神を演じた姿。1962年の驚くべき演技で、今日見ると非常に感慨深い」とコメントしている。
ロバートは俳優としての功績のみならず、穏やかで思慮深い人柄、自然や文化への深い関心を示した生き方で知られ、多くの人々の記憶に残り続けることだろう。(海外ドラマNAVI)
参考元:People