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『TRUE DETECTIVE』ファンにおすすめ!Netflixの隠れた名作『チェスナットマン』を今観るべき理由

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チェスナットマン

Netflixは数多くの犯罪ドラマを製作しているが、その中でも特に注目すべきデンマーク発の『チェスナットマン』を今観るべき理由を、米Colliderが取り上げているので紹介したい。

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Rotten Tomatoesでは100%のスコアを獲得

本作は2021年に配信され、一部の視聴者には大きな衝撃を与えたものの、配信当初はやや見過ごされていた。しかし、視聴した人々からは「イッキ見必至」と絶賛され、批評家からも高評価を獲得。Rotten Tomatoesでは100%のスコアを獲得するなど、そのクオリティは折り紙付きだ。

原作は、デンマーク発ドラマ『THE KILLING/キリング』で脚本を手がけたセーアン・スヴァイストロプのベストセラー小説。ドラマ版は全6話構成で、週末にまとめて視聴するのにちょうど良い長さだが、物語の内容は決して“気軽”ではない。

物語はコペンハーゲンを舞台に、腕を切断された若い女性の遺体が発見される場面から始まる。現場に残された唯一の手がかりは、栗で作られた小さな人形。刑事ナイア・トゥーリンとマーク・ヘスが捜査に乗り出すと、やがてその残酷な事件が政治の世界や過去の未解決失踪事件へと繋がっていく。

本作の魅力は緻密なプロットだけでなく、北欧ノワールの真骨頂らしく、冷徹な捜査劇の裏に喪失や罪悪感、トラウマといった人間の心の深淵が描かれる点にある。無邪気で子どもじみた栗人形が、物語が進むにつれて不気味な死の予兆となる演出は、視聴者に強烈な印象を残す。単なる犯人探しではなく、暴力が人々に残す心の傷を描くことこそ、このドラマが長く語り継がれる理由だ。

『TRUE DETECTIVE』ファンにも刺さる理由

『チェスナットマン』が特におすすめなのは、その作風が『TRUE DETECTIVE』を彷彿とさせるからである。北欧特有の重苦しく冷たい空気感は、アメリカ南部の荒涼とした風景を舞台にした『TRUE DETECTIVE』シーズン1と同じく、物語に不穏な緊張感を与えている。

さらに、主人公の刑事コンビはただ事件を追うだけでなく、それぞれの過去や心の闇と向き合いながら真相を探っていく。その人間ドラマの厚みは、まさに『TRUE DETECTIVE』の魅力と重なる部分だ。

表面的には猟奇殺人事件の捜査劇だが、物語の奥には社会問題や家族の崩壊、トラウマといったテーマが隠されており、単なるミステリーを超えた深みを感じさせる。謎解きだけでなく「人間そのもの」に迫る物語性は、『TRUE DETECTIVE』ファンにとって必見といえるだろう。

『チェスナットマン』は、シーズン1で原作小説を完全に描き切ったため、続編は期待薄と見られていたが、Netflixは待望となる新シリーズの製作を発表。続編のタイトルは『Count to One, Count to Two(原題)』で、トゥーリンとヘスのコンビが再び新たな事件に挑む。今回は未解決のティーン殺害事件が題材で、『THE KILLING』に主演したソフィー・グローベールの出演も決定している。配信は2026年を予定しており、さらなる北欧の闇を描くことになりそうだ。

続編の公開を待つ間の今こそ、この隠れた傑作に触れる絶好のタイミングではないだろうか。『チェストナットマン』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルシリーズ『チェスナットマン』は独占配信中

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海外ドラマNAVI編集部

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