人気ホラーファンタジードラマ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』の天使カスティエル役で知られるミシャ・コリンズが、波乱万丈だった子ども時代を明かしている。
ミシャは自身の半生を赤裸々に語るワンマンショー「It Seemed Like A GOOD IDEA at the Time」を全米各地で開催している。90分の公演は、アルコールを片手に楽しめる気軽さと、時にセラピストのソファで語るような深いテーマが同居する内容で、下ネタも飛び出す“笑って泣ける”夜がテーマとなっている。
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波乱万丈だった過去
米TV Insiderのインタビューで、ミシャは観客を爆笑させながらも、時には感情の深い部分に引き込みたいと語っている。4歳のときに母に桃の盗み方を教わったり、貨物列車に飛び乗って遊牧民のようにテント暮らしをしたというミシャは、「こうしたことが積み重なって、物語を語るにはうってつけの子ども時代になりました」と振り返っている。
その題材は親密かつ時に赤裸々すぎるほど率直で、「つらい部分が笑えることもあれば、笑える部分がつらくもあります。それを舞台で共有するのが楽しいんです」とも語るミシャ。観客の前で“文字通り、そして比喩的にも”自分をさらけ出すことを楽しんでいると語っている。
共演者ジャレッドからのアイデア
2008年に『スーパーナチュラル』シーズン4でカスティエルとして初登場して以来、最終シーズンまでファンに愛されたミシャは、妻と二人の子どもと穏やかな生活を送っているが、このワンマンショーは長年温めてきた企画だった。ショーのタイトルは、サム役を演じた共演者ジャレッド・パダレッキの発言から着想を得たそうだ。
ある日、ミシャが「野菜トラックの荷台に隠れてチベットに密入国しかけた」という命がけの冒険談を語ったときに、ジャレッドにこう言われたという。「これだよ。それが君の回顧録のタイトルだ。本の表紙に大きく“A GOOD IDEA”とあって、その前後に小さく“It Seemed Like”と“…at the Time”を置けば、読む人は“It Seemed Like A GOOD IDEA at the Time(その時はいいアイデアだと思った)”と思うよ」と提案され、それをタイトルに冠したと説明している。
このワンマンショーは、ミシャ・コリンズという俳優の魅力と、人間としての原点が詰まった唯一無二の“いいアイデア”だと言えそうだ。
『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』全シーズンは、HuluとU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)