『ゲーム・オブ・スローンズ』のソフィー・ターナー主演で話題を呼んだ英ITVのクライムドラマ『Joan(原題)』が、わずか1シーズンで終了することが明らかになった。視聴者・批評家ともに高評価を得ていたにもかかわらず、続編の制作は見送られるという。
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高評価にもかかわらず続編なし、その理由は?
『Joan』は2023年に放送開始され、実在の宝石泥棒ジョーン・ハニントンの波乱万丈な人生を描いた全6話のシリーズ。視聴率も好調で、続編を期待する声が高まっていたが、英RadioTimesの取材に対し、ITVの広報はこう回答した。
「ITVとSnowed-In Productionsは、ぜひとも続編を制作したいと考えていました。しかしキャストのスケジュール調整や共同制作の都合により、シーズン2の実現は不可能となりました」
主演のソフィーといえば、『ゲーム・オブ・スローンズ』のサンサ・スターク役で世界的なブレイクを果たした俳優。現在は複数の大型プロジェクトを抱えており、それがスケジュール調整の障害となったと見られている。
今後の出演作には、『ゲーム・オブ・スローンズ』キット・ハリントンとの再共演が話題のゴシックホラー映画『The Dreadful(原題)』や、『Fleabag フリーバッグ』のフィービー・ウォーラー=ブリッジが手がけるPrime Video版『トゥームレイダー』のララ・クロフト役がある。
さらに、スリラー映画『Trust(原題)』やPrime Video作品『Steal(原題)』などへの出演も控えており、多忙を極める中で『Joan』の続編撮影は現実的に難しかったとされる。
実話をもとに描かれた“驚愕の人生”
『Joan』では、ソフィーが実在の宝石泥棒ジョーン・ハニントンに変身。ダイヤモンドを飲み込む、精巧な窃盗を成功させるなど、壮絶な人生を駆け抜ける姿が描かれた。
物語は、6歳の娘ケリーと共にケントから逃亡したジョーンが、恋人ボイジーと出会い、大胆な強盗を繰り返す姿を追う。最終話ではボイジーが命を落とし、ジョーンは彼の死に関わった男アルビーに“復讐”を誓う場面で幕を閉じた。
フラッシュフォワードで未来の展開も示唆されており、「娘との再会は?」「復讐の行方は?」と多くの謎が残されていただけに、今回の打ち切りは惜しまれる決断となった。
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