英人気SF長寿ドラマ『ドクター・フー』で初代ドクターの相棒、スティーヴン・テイラー役を演じたピーター・パーヴェスが、自身が出演した多くのエピソードが紛失したことについて苦言を呈している。
-
『ドクター・フー』ショーランナーが明かすキャラの死のルール
BBCの人気SFドラマ『ドクター・フー』のショーランナーを務 …
失われたままの『ドクター・フー』エピソード
1960〜70年代、英BBCは保管スペースやコスト削減のために番組のテープを消去、または再利用しており、その結果、『ドクター・フー』初期6年間のエピソード97本が行方不明になっている。ピーターが出演した46話のうち、30話が失われたままだという。
英Radio Timesによると、英Doctor Who Magazineのインタビューで、失われたエピソードが見つかる可能性について尋ねられたピーターは、「もうとっくに希望は捨てたよ」と回答。長年にわたり多くのファンが発見を願い続けてきたなかで、彼の発言は現実の厳しさを物語っている。
「感じるのは怒りだけだ」と述べたピーターは、「BBCがあれほど無駄使いで、思慮に欠けていたことに憤慨している。テレシネのコピーさえ保存していなかったとは、なんて愚かなんだ!」と怒りを露わにしている。
また、ファンが見逃して一番残念な作品について尋ねられると、彼はシーズン3第22話「The Massacre(原題)」の紛失を「大きな損失」だと表現し、シーズン3第20話「The Myth Makers(原題)」を再び観たいと述べた。そして、ファンの間で人気の高いシーズン3第21話「The Daleks’ Master Plan(原題)」については、「見つかる望みはないだろう」と悲観的な見方を示している。
しかし、BBC初のアーカイブ選別担当者であり、長年にわたり『ドクター・フー』の失われたエピソードの発掘に尽力してきたスー・マルデンは、今年初旬に以下のように発言。「すべてのエピソードは録画されているので、どこかに存在しているはずです。そして今、いくつかの有力な場所がわかってきています」と述べ、ファンに希望を与えた。
有力な手がかりが浮上していることもあり、一刻も早くすべての映像が見つかることを願うばかりだ。
『ドクター・フー』シーズン1~13はHulu、最新『ドクター・フー』シーズン1~2(シーズン14~15)は、Disney+(ディズニープラス)で配信中。
参考元:Radio Times