来年は『スター・トレック』60周年！世界に影響を与えたスタトレに今ハマろう！

1966年にアメリカでの放送が開始された『スター・トレック』。誰もがそのタイトルを聞いたことがある本シリーズは、壮大な宇宙を駆け巡る冒険ドラマというだけでなく、想像を超えるテクノロジー、人間の多様性、個々の価値観、外交、そして未来と希望という様々なテーマを含み、世界中の人を虜にした。そんな本シリーズは、2026年、60年目を迎え新たな局面を迎える。

これまでにも、すでに数々のスピンオフが制作されているが、今年から来年にかけてはますます期待大の作品が発表されている。そんな『スター・トレック』シリーズで今年話題の作品や今後期待される新作などをまとめてご紹介しよう。

サクッと見られる！シリーズ屈指の異色映画『スター・トレック：セクション31』

アカデミー俳優ミシェル・ヨーを主人公に迎えた『スター・トレック：セクション31』は、Paramount＋史上初の映画である。今まで一度も『スター・トレック』作品に足を踏み入れたことがない方でも、どっぷりハマっている方でも、映画だからこそさっくりと視聴できるのがまず魅力だ。

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ミシェルが演じるのは、オリジナル『スター・トレック』シリーズの約10年前を舞台にしたシリーズ『スター・トレック：ディスカバリー』にも登場したシリーズ史上最恐の皇帝フィリッパ・ジョージャウという主人公。そんな彼女が率いる非合法のスパイ活動を行う秘密組織〈セクション31〉の活躍を描いたもの。

主人公フィリッパは従来の正義感あふれる『スター・トレック』作品の主人公と異なり、支配者で“ヴィラン”的な存在である。だがそんな彼女が渋々ながらも、彼女なりの正義のために戦うようになっていく。そんな“悪”からスタートする人間の成長物語を、世界的にその実力を認められたミシェルが演じる点は見どころの一つであることは間違いないだろう。

また、サイバー・パンクを彷彿させるフィリッパたちの奇抜なファッションやメイクも魅力。“これが『スター・トレック』！？”と思うこと間違いなしのユニークな作品だ。

スター・トレック: セクション31

Michelle Yeoh, Omari Hardwick, Kacey Rohl, Sam Richardson, Sven Ruygrok, Humberly Gonzales, Robert Kazinsky, James Hiroyuki Liao, Miku Martineau, Humberly Gonzalez, Robert Kazinsky

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原点にして頂点！？『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』の魅力は？

60年ほど前の1966年に始まった『スター・トレック：宇宙大作戦』の前日譚である本作は、同作のカーク船長の前任であるクリストファー・パイク船長を主人公に迎えたもの。いわば、本シリーズの原点とも言える。

シーズン3 7月17日(木)よりParamount+にて独占配信開始 TM & (C) 2025 CBS Studios Inc. All Rights Reserved.

本作は、配信直後からトレッキー（『スタトレ』ファン）を虜にしたが、時系列から行けば本作を最初に見ても楽しめるため、新たなファンも多く獲得した。従来の連続ドラマシリーズではなく、1話完結という点も非常に見やすい。“実は一度も『スタトレ』を見たことがない”という人も、今から本作でその世界観を味わうことができる。

シーズン3は先日より、Paramount+にて独占配信が開始したばかりだ。

60周年に向けて期待できる作品は！？今までになかったタイプのものも続々と！

今後も様々なフランチャイズ作品が出てくる本シリーズ。その中でも、長年ファンから“見てみたい”と期待されていたのが、『Starfleet Academy（原題）』だ。本作は、『ディスカバリー』のファイナルシーズンと同じ32世紀を舞台にしており、学生たちが主人公のアカデミーを描いたもの。こちらはフランチャイズの新旧俳優を織り交ぜたキャストが起用されることもすでにわかっている。全10話構成からなるシーズン1は現在制作中だが、配信開始時期は、2025年後半から2026年前半と言われている。

その他にも、本シリーズでたびたび登場する悪役で、遺伝子操作を受けた超人独裁者カーン・ヌニエン・シンを主人公に迎えた『Star Trek: Khan（原題）』も制作発表済み。カーンが、どのようにしてファンが知るあの“カーン”と変貌を遂げたのか。人間の能力の極みとも言える理想的な存在であるカーンは、果たして本当に“ヴィラン”なのか。そんな彼を演じるのは、大ヒットSFドラマ『LOST』のサイードを演じたナヴィーン・アンドリュースというから見ないわけにはいかないだろう。その他にも、タイトル未定のシットコムや、映画も制作されているという話も出ている。

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『スター・トレック』の魅力は、そのエンタメ性もあるが、実は現実社会の未来を映し出している部分でもある。宇宙を駆け巡る人類の冒険というだけでなく未知なる世界で人類がどう挑むのか、チャレンジしていくのか、協力するのか、戦うのかをずっと描き続けているからだ。60周年を迎える2026年。私たちと取り巻く世界は政治的、人種的な問題や気候変動など多くの課題に面している。そのような状況は、まさに本シリーズが60年前から物語ってきた人類の未来、そして課題への克服と希望を、エンタメ要素の中に織り込んでいるコンテンツなのだ。ぜひ、今からでも色々な『スター・トレック』フランチャイズを視聴して、その根底にあるヴィジョンにも注目してほしい。

『スター・トレック』シリーズ配信先一覧

（文／Erina Austen）