長年愛されてきた英国の人気ミステリードラマ『グランチェスター 牧師と刑事の殺人捜査』がシーズン11をもって終了することが決定した。米Deadlineが報じている。
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シリーズを支えたクリエイターたちの感謝のメッセージ
本作は1950年代、イングランドの東部ケンブリッジシャー州にある町グランチェスターを舞台とする犯罪捜査ドラマ。ジェームズ・ランシーによる原作小説の主人公である探偵役の牧師シドニー・チェンバースを演じたジェームズ・ノートンはシーズン4をもって降板してしまったが、その後も探偵役の牧師を代えながら続いてきた。
脚本家であり、シリーズの生みの親でもあるデイジー・クーラムは、シリーズ完結に際して次のようなコメントを寄せている。
「『グランチェスター』は、友情と愛の力を描いた作品です。11シーズンにわたり、画面上とカメラの裏でその力を体験できたことは、本当に幸運なことでした。この10年以上、多くのキャストとスタッフが毎年夏に集まり撮影を続けてきました。それはまさに喜びに満ちた時間でした。原作を提供してくれたジェームズ・ランシー、そしてグランチェスターの素晴らしい人々、さらにこのドラマに関わったすべての人々に心から感謝します。皆さんのことがとても恋しくなるでしょう」と、作品への深い愛情と関わった人々への感謝を語っている。
『グランチェスター』シリーズの歴史と主演俳優たちの変遷
『グランチェスター』は、2014年に英ITVのオリジナル作品として放送を開始。翌2015年にはMASTERPIECE Mystery!で全米デビューを果たし、瞬く間に人気シリーズとなった。
これまで、主人公である事件解決の牧師役は複数の俳優が務めてきた。シーズン1から4までは、ジェームズ・ノートン（『ハッピー・バレー』）がシドニー・チェンバース牧師を演じ、その端正なルックスと繊細な演技で視聴者を魅了した。
シーズン4からは、新たにトム・ブリトニー（『アウトランダー』）がウィル・ダベンポート牧師として登場し、シーズン9までその役を継続。ノートンとは異なる魅力で、シリーズに新たな風を吹き込んだ。
そしてシーズン9からは、リシ・ナイールがアルフィー・コッテラムとして加わり、最終シーズンまでその役を務めることになっている。それぞれの牧師が、個性豊かな形でグランチェスターの謎に立ち向かう姿が、シリーズの大きな魅力の一つであった。
長きにわたり愛されてきた『グランチェスター』がどのような結末を迎えるのか、最終シーズンに期待が集まる。
『グランチェスター 牧師と刑事の殺人捜査』シーズン1～6はHuluにて配信中。（海外ドラマNAVI）
