『サウスパーク』放送延期にクリエイターが激怒！その理由とは？

人気アニメ『サウスパーク』の待望となるシーズン27の放送が2週間延期となり、クリエイターが怒りを露わにしている。その背景には、製作会社の合併が影響しているようだ。

買収が進まぬ中で割を食う

『サウスパーク』は米HBO Maxで独占配信されていたが、その契約がおよそ1週間前に終了。現在は新たな独占契約も非独占契約も結ばれていない状態で、もともとの放送局である米Comedy Centralにて7月9日（水）にシーズン27が放送開始の予定だった。

しかし、SkydanceによるComedy Centralの親会社Paramount Globalの買収が不透明な状況で、その影響により新シーズンのリリースは2週間先の7月23日（水）に延期となった。『サウスパーク』は、Paramountと番組のクリエイター、トレイ・パーカーとマット・ストーンが共同運営するSouth Park Digital Studiosによって製作されている。製作側は、Skydance側の契約への“口出し”を問題視し、法的措置も検討していると伝えられている。

South Park’s 27th season premiere has moved to Wednesday, July 23rd at 10:00pm ET/PT on Comedy Central. pic.twitter.com/Ep2C28HXFS

— South Park (@SouthPark) July 2, 2025

そして、新シーズンを心待ちにしていたファンの間では落胆と混乱が広がっており、シーズン27の放送延期を受け、パーカーとストーンはソーシャルメディアで合併を強く非難する声明を発表。「この合併はめちゃくちゃで、『サウスパーク』にもとんでもない悪影響を及ぼしている。僕らは、スタジオで新エピソードの製作を続けている。どうにかしてファンに観てもらえることを願っているよ」と綴っている。

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— South Park (@SouthPark) July 2, 2025

こうした混乱の中、番組は今後、非独占契約に移行する可能性が高い。というのも、Paramount Globalは以前から自社の動画配信サービスParamount+で『サウスパーク』を配信したいと公言していたからだ。

実際、今年5月にはParamount Globalの共同CEOであるクリス・マッカーシーが、決算説明会で「7月から『サウスパーク』はアメリカ国内ではParamount+で配信される」と投資家に向けて明言している。

この問題が解決するまでの間、『サウスパーク』シーズン1～26は、契約更新交渉の延長措置として、本国では引き続きHBO Maxで視聴できるとのこと。シーズン27は米Comedy Centralにて7月23日（水）に放送開始。

『サウスパーク』シーズン12～26はWOWOWオンデマンドで配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Deadline①、Deadline②