世代を超えて世界中で愛されてきたスペースアドベンチャードラマ『スター・トレック』シリーズ。その中でも、新たな魅力を加えて展開されているのが『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』である。主演は、アンソン・マウント(『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』)演じるクリストファー・パイク船長。
だが、本作の“真の主役”は彼ではないとアンソンが発言している。米Screen Rantが伝えた。
-
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン3、配信決定!Paramount+〈2025年下半期〉配信予定
『タルサ・キング』や『ランドマン』、『メイヤー・オブ・キング …
このシリーズの核は…
待望のシーズン3は、Paramount+で7月17日(木)に配信スタート。すでにシーズン4の撮影も進行中で、シリーズ完結編となるシーズン5の制作も決定済み。キャストとスタッフは年内に再び撮影に臨む予定だ。
先日、米トライベッカ映画祭で開催されたシーズン3のプレミアでは、ポッドキャスト番組『Strange New Pod(原題)』がレッドカーペットでアンソンにインタビューを実施。その中で彼は、「すごいアイデアであるこの作品を、ぜひ多くの人に楽しんでもらいたい」と語りつつ、興味深い見解を明かした。
「オープニング・クレジットに登場するのがエンタープライズ号だけなのには、ちゃんと理由がある。なぜなら、この作品の主役は私(パイク)ではなく、エンタープライズ号そのものだからだ」と語るアンソン。さらに彼は、クリエイターのアキヴァ・ゴールズマンの言葉も引用している。「“これはアンサンブルショーなんかじゃない。毎週、主役が変わるだけだ”ってね。でも僕は思うんだ。このシリーズの核は、エンタープライズ号そのものであり、そしてその精神だと」
アンソンの言葉通り、宇宙船エンタープライズ号は本作における登場人物の一人であり、最も重要な存在の一つだろう。エンタープライズ号がなければ、そもそも物語の舞台は成立せず、未知の世界を探索し、誰も足を踏み入れたことのない場所へ向かうこともできない。
エンタープライズ号は、オリジナルシリーズに登場したUSSエンタープライズ以来、『スター・トレック』の象徴的存在であり続けている。それは冒険や希望、楽観的な未来へのまなざしといった、『スター・トレック』の精神そのものを体現しているのだ。また、世界中で広く認知され、ポップカルチャーにおける最も偉大な“乗り物”の一つでもある。
これまでにも、ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー/クリス・パイン)、ジャン=リュック・ピカード(パトリック・スチュワート)、ジョナサン・アーチャー(スコット・バクラ)といった歴代キャプテンたちがエンタープライズ号を指揮し、その存在の重要性を深く理解してきた。
アンソンが、キャプテン・パイクとそのクルーが“人間のアンサンブル”の一部であると理解しているのは素晴らしいことだ。しかし同時に、彼の言葉通り、『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』の真の主役は、宇宙船エンタープライズ号なのかもしれない。
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン1〜2は、Paramount+で配信中。(海外ドラマNAVI)